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勉強を好きになる第一歩。まずは「文字を書くこと」を好きになろう!【コソダテのヒント】

勉強を好きになる第一歩。まずは「文字を書くこと」を好きになろう!【コソダテのヒント】

元保育園園長で、現在子育てや教育関連の講演会を配信している「花まる子育てカレッジ」ディレクター井坂敦子さんによる連載です。音声配信Voicy『コソダテ・ラジオ』の「子育てが楽しくなる小さなヒント」を読みやすく記事化しております。ぜひお楽しみください。

意外とつまづきがちな「ひらがな」

最近では、小学校に上がる前からひらがなが読めたり、カタカナまで読めたりするお子さんも多いですよね。

でも、読むことはできても、書くことはなかなか難しいもの。特にひらがなは、「む」や「ぬ」など曲がりくねったものもあったりして、形も取りにくく、難しい文字です。

小学校に入ると文字の書き方を習いますが、そのときに先生からよく直しが入るのが、「とめ」や「はね」、「はらい」など、文字の最後の部分だと思います。形はきちんと書けていても、「とめ・はね・はらい」ができていないと、「直しましょう」と言われる場合が多いかと思います。

この「とめ・はね・はらい」が、子どもにとっては厄介なもの。なかなか思うように書けず、なぜそうしなければいけないのかもわからず、直すことが多いと文字を書くこと自体が嫌いになってしまうことも。

文字をうまく書けずに苦手意識を持つと、その先にある勉強にも支障が出てしまいますよね。そこでぜひ、今回ご紹介する「文字を書くことが好きになる方法」を試していただきたいと思います。

ひらがなの成り立ちを教える

皆さんもご存じのように、ひらがなは漢字からできたもの。平安時代、男の人が使う漢字しかなかったところに、女の人がもっと簡単に書けるようにと漢字を崩していったものが、今のひらがなの形に定着したという歴史がありますよね。

小学校1年生あたりのお子さんにそういった話をすると、「へ~」とびっくりしたり喜んだりしてくれます。この年頃は、「漢字がかっこいい」という感覚があって、幼稚園や保育園の年長くらいのお子さんだと、「漢字書けるんだよ!」と得意気に書いて見せてくれるお子さんもいました。

ですから、漢字とひらがなの関係を話して、インターネット検索などで、「ひらがなのこの文字は、こういう漢字からできたんだよ」といったことを画像で見せてあげたりすると、ひらがなにより興味を持って、練習にも意欲的に取り組めると思います。

ひらがなの練習におすすめな「筆ペン」

その上で、さらにやってみてほしいことがあります。それは、筆ペンで文字を書くということ。習字のように筆で書いてもよいのですが、筆や墨を用意するのは大変なので、筆ペンなら気楽にできますよね。

筆ペンでひらがなを書いてみると、「とめ」や「はね」、「はらい」といった筆の流れを体感できます。「なるほど、これが『はらい』か」「これが、『とめ』なんだな」と、子どもが実感することができるのです。

普段、書くときは鉛筆を使うと思いますが、ひらがなの持つあのやわらかな線や、力を抜いていくことで「はらい」になるという感覚は、やはり筆特有のもの。それを最初に筆ペンで感じて体験したあとに、鉛筆で書いたほうが、「はね」や「はらい」の意味が理解でき、子ども自身が納得してスムーズに書けるようになるかと思います。

筆ペンで書くのは、大人でも楽しかったりしますよね。いつもと違う感覚、背筋が伸びるような気分になったりします。子どもにとっても、大人になったような気がしたりして、嬉しくて楽しいこと。

筆ペンを使って、絵を描くこともおすすめです。筆の弾力や、力の加減で線が太くなったり細くなったりというのを知ることで、字を自在に書く力も身につくように感じます。そうやって、楽しみながら文字の練習をしていってほしいなと思います。

普段使いの鉛筆も2B~4Bなら書きやすい

文字の書き始め、練習し始めは、鉛筆をなるべく4Bなどの太いやわらかい芯のもので始めていただけたらと思います。筆に近いやわらかい書き心地なので、先ほど説明した「とめ・はね・はらい」が表現しやすく、書きやすいのです。

Hなどの硬めの芯ではなく、4Bもしくは2Bのようなやわらかい芯で、芯の先もあまりとがらせず、少し太めの削り具合で書いていただくと、きれいに「とめ・はね・はらい」が書けるのでおすすめです。

子どもは、よく理由がわからずに「やりなさい!」と言われるのがとても嫌いです。自分はちゃんと文字を書いているのに、「はねができていない」「とめがなってない」などと言われると、イライラして、かんしゃくを起こしてしまうことも。

やる気があって真面目に取り組んでいるのに注意をされてイライラしているお子さんを見ると、気の毒ですし、もったいないと思います。文字の練習でお困りのことがありましたら、今回ご紹介した方法を試していただけたらうれしいです。

 

話し手/井坂敦子 構成/清野 直

『コソダテのヒント』シリーズ

井坂 敦子(いさか あつこ)さん

中学校高等学校教諭一種免許状(国語) /保育士/食育カウンセラー/表千家師範

慶應義塾大学卒業→ 雑誌『オレンジページ』編集部 →公式サイト『オレンジページnet』編集長 →小学校受験対応型保育園園長 →「花まる子育てカレッジ」にて年間約100本の子育てや教育に関する講演会や対談を企画運営。Instagramブログ「わが家の小学校受験顛記」も好評。英国留学中の高校生とボーダーコリー3頭の母

学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと編集部)

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