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伝統行事で子どもの情緒や語彙を育める! ホタル、お月見、栗拾い…季節ごとのチャンスを逃さないで【コソダテのヒント】

伝統行事で子どもの情緒や語彙を育める! ホタル、お月見、栗拾い…季節ごとのチャンスを逃さないで【コソダテのヒント】

元保育園園長で、現在子育てや教育関連の講演会を配信している「花まる子育てカレッジ」ディレクター井坂敦子さんによる連載です。音声配信Voicy『コソダテ・ラジオ』の「子育てが楽しくなる小さなヒント」を読みやすく記事化しております。ぜひお楽しみください。

※今回の元になった配信は、9月22日発売の「入学後の学力がぐんと伸びる 0~6歳の見守り子育て」(井坂敦子・著)の内容を抜粋してお届けしています。

季節ごとの風物詩を体験しよう!

夏は「ホタル」、秋は「お月見」や「栗拾い」、「芋掘り」というように、季節ごとに子どもに体験してほしいことは、いろいろありますよね。

特に小さいお子さんは「光るもの」が大好きですから、ホタルはワクワクするはず。日本でよく見られる水生ホタルは、夏の夕方など水のきれいな場所に行くと見られます。どこかきれいな川や自然センターなどで、ぜひ本物を見る体験をしてほしいと思います。

暗闇の中、葉っぱの上で光るホタル

秋ですと、お月見や芋掘り、ドングリや栗拾いなど。お月見は話題になることも多いので、ご覧になる方も多いと思います。そんなとき、お子さんと一緒にススキやワレモコウ、リンドウ、キクなど、秋の花の名前を上げながらお月見を楽しんだりするのも素敵です。

また、お団子を一緒に作ってお供えしたり、和菓子屋さんで買ってきたり、「お月見のときはお団子だよね」といった会話をお子さんとしながら、夜空を眺めていただくのもいいでしょう。

素朴な疑問から好奇心を広げて

国によって違いがあるようですが、日本では「月にウサギがいる」などと言いますよね。お子さんとそんな話をして想像を膨らませたり、「なんで月は光ってるの?」というような疑問をお子さんが持ったら、「月の満ち欠け」についてわかりやすく書かれた絵本を図書館から借りてきたりして、好奇心を広げてあげることもできます。

ソファに座って絵本を読む母と娘

芋掘りや栗拾いなら、そのあとお子さんと一緒におやつや料理をつくって楽しむこともできますし、「私が掘ったお芋だよ」「僕が拾った栗だね」などと、食べる際に会話も弾みます。ドングリも、煮沸・乾燥させて工作につかったり、我が家では縄文人にならって「ドングリクッキー」をつくって社会科的な学びになったこともありました。

季節ごとの楽しみは、日本独自のものが多いもの。伝統行事に限らず、旬の果物や野菜、魚などは日本の文化を知るきっかけにもなりますから、積極的に日常に取り入れてほしいなと思います。それは、お子さんのボキャブラリーを増やしてくれることにもつながります。

「季節の喜びを感じる」というのは、子どもにはなかなか難しいものですが、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒にそういう時間を楽しんだり、友だちと一緒にお月見をしたりする中で、大人たちの「素敵ね」「いいね」というような言葉を聞いて、子どもなりに「なんかいいな」という気分が少しずつ染み込んでいくと思います。

そうした経験を重ねていくと、「情緒を感じる心」のようなものが育くまれ、「豊かな暮らし」につながっていくのではないでしょうか。

こうした経験や知識は先々、国語の読解問題や、理科・社会の知識に結びついていきますし、勉強に限らず、そういうことを楽しんで大きくなったお子さんの周りには、同じような心を持った素敵な仲間が集まってくるのだと思っています。

1~2時間の出来事が大切な思い出に

ホタルもお月見も、暗いところでかすかな光や月の光を楽しみます。今は夜でも街灯で明るいことが多いので、「本当の夜の暗さ」を感じる経験にもなります。

忙しいとなかなか難しいこともあるかとは思いますが、小さいお子さんと一緒に過ごしたその一日の1~2時間のことが、後々の思い出に残ることが多いようです。

夕暮れの中、手をつないでいる4人家族

お月見は、有名な「十五夜(中秋の名月)」以外にも「十三夜」と「十日夜(とおかんや)」の2回あり、今年(2023年)の十日夜は11月22日だそうなので(新暦の11月10日に行う地域も)、まだお月見を楽しむチャンスがあります。芋掘りやドングリ・栗拾いもまだまだ楽しめますよね。

ぜひ、お子さんと一緒にそうした季節の行事を楽しむ時間を作っていただけたらと願います。

 

話し手/井坂敦子 構成/清野 直

『コソダテのヒント』シリーズ

井坂 敦子(いさか あつこ)さん

中学校高等学校教諭一種免許状(国語) /保育士/食育カウンセラー/表千家師範

慶應義塾大学卒業→ 雑誌『オレンジページ』編集部 →公式サイト『オレンジページnet』編集長 →小学校受験対応型保育園園長 →「花まる子育てカレッジ」にて年間約100本の子育てや教育に関する講演会や対談を企画運営。『入学後の学力がぐんと伸びる 0~6歳の見守り子育て』(KADOKAWA)が9月22日発売。Instagramブログ「わが家の小学校受験顛記」も好評。英国留学中の高校生とボーダーコリー3頭の母

学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと編集部)

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