大流行中の「インフルエンザ」潜伏期間、病院に行くタイミング、出席停止期間は?【クイズでまなぶ】
感染力が非常に高く、日本では毎年約1千万人、およそ10人に1人が感染しているといわれるインフルエンザ。実際に子どもが感染したり、学校の学級閉鎖になったりとその影響を実感している保護者も多いのではないでしょうか。
NIID国立感染症研究所が発表しているインフルエンザ流行マップを見ると、12月も全国的にインフルエンザが大流行中で、なかには警報レベルに達している県も。
今回は、インフルエンザに関するクイズを3問出題。ぜひチャレンジしてみてください。
第1問 インフルエンザの潜伏期間は?
インフルエンザの主な症状は、38度以上の発熱に加えて、のどの痛みやくしゃみ、咳、頭痛や関節痛、筋肉痛などの全身症状、だるさや倦怠感などがあると言われています。
その感染力は非常に強く、潜伏期間は1~4日(こたえ:①)です。コロナウイルス感染症との違いは、正直検査なしでは医師でも判断が難しいと言われるほど。
症状が出た場合は、自己判断せず適切なタイミングで速やかに受診をしましょう。
第2問 子どもが発熱!病院に行くタイミングは?
インフルエンザは、インフルエンザウイルスが、わたしたちのからだの中でどんどん増えていくことで引き起こされる感染症です。
検査のタイミングは、発熱してすぐのからだの中のウイルスの数が少ないときよりも、12時間以降がよいとされています(こたえ:③)。
治療薬として48時間以内に服用すると熱を下げるタミフルなどの抗ウイルス薬がありますが、重症化のリスクを防ぐためには、流行前の予防接種が有効という研究結果があります。
第3問 学校は何日間のお休みが必要?
学校保健安全法によると、「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間とされています(こたえ:②)。
ただし、受診のタイミングや病状によって、医師が感染のおそれがないと認めたときは、この期間に当てはまらない場合もあるので、受診した病院の指示に従いましょう。
治癒証明書や陰性証明書等の発行は、学校保健安全法が定める出席停止期間が経過していれば、とくに必要ないとされています。
規則正しい生活と手洗いで感染を予防しよう
病気にかからないためには、十分な睡眠や、栄養バランスのとれた食事のほか、温度に応じた服装で体を冷やさないなど、体調を整えることが大切です。
インフルエンザ感染予防のために、規則正しい生活習慣以外にも、正しい手の洗い方や消毒方法、マスク着用など、改めて親子で話し合う機会をつくってみてはいかがでしょうか。
インフルエンザに罹患してしまった場合は、子どもの様子をよく観察し、落ち着いて受診ができるといいですね。
【参考サイト】
NIID国立感染症研究所ホームページ
https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html
首相官邸/インフルエンザ(季節性)対策
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/influenza.html
厚生労働省/インフルエンザQ&A
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/QA2023.html
政府広報オンライン/マメたろうとインフルエンザ(キッズ向け)
https://www.gov-online.go.jp/prg/prg7361.html
学校保健ポータルサイト/【学校感染症】表4 出席停止の基準
https://www.gakkohoken.jp/files/special/images/special7/h04.pdf
文/石橋沙織