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3月にピークを迎える「花粉症」原因や風邪との見分け方、最新治療、予防法は?【クイズでまなぶ】

3月にピークを迎える「花粉症」原因や風邪との見分け方、最新治療、予防法は?【クイズでまなぶ】

2~3月になると、鼻水や鼻づまり、目のかゆみ、くしゃみ、だるさなどのつらい症状の出る花粉症。親が子どもの症状を心配して受診することも増えたり、近年のアスファルト増加による花粉の“再飛来”なども加わり、子どもの花粉症は年々増加しているようです。

日本耳鼻咽喉科学会の調査結果『鼻アレルギーの全国疫学調査2019』によると、5~9歳の3人にひとり、10~19歳では2人にひとりが花粉症というデータもあり、お子さんの症状に悩んでいる方や、お子さんが花粉症かどうか気になっている保護者も多いかもしれません。

今回は、花粉症に関するクイズを3問出題。ぜひチャレンジしてみてください。

第1問 花粉症の原因、一番多いのは何の植物?

第1問 花粉症の原因で一番多い植物は?  ①ブタクサ ②ヒノキ ③スギ

花粉症の約70%は、スギ花粉が引き起こしていると考えられています(こたえ:③)。これは、スギ林の面積が国土の12%を占めているため。

スギ以外の樹木だとヒノキハンノキ、草花ではカモガヤやブタクサヨモギなどがあり、花粉症を引き起こす原因と考えられている植物の花粉は、全部でおよそ60種類もあると言われています。

スギ、ヒノキなどの樹木は春、カモガヤなどのイネ科は初夏、ブタクサ、ヨモギなどのキク科は真夏から秋口というように、植物によって花粉が飛ぶ時期が違うので、「花粉症は春だけ発症する」とは限りません。

つらく苦しい「花粉症」を調べよう

第2問 風邪と花粉症の見分け方は?

第2問 子どもが風邪っぽい。花粉症との見分け方は?  ①鼻水 ②目をこする ③発熱

風邪と花粉症の見極めは難しく、鼻水などの症状はどちらも同じです。その中でも、「目を頻繁にこする」のは花粉症の特徴的なサイン(こたえ:②)。お子さんがよく目をこすっていたら、早めに病院を受診しましょう。

花粉症を判断する方法は、「血液検査」「好酸球検査」「診断的治療」の3つあります。

血液検査は採血が必要ですが、原因となる物質(アレルゲン)がわかるので対処も明確に。好酸球検査は鼻水の好酸球の値を調べ、花粉と風邪のどちらが原因で出ているかを診断できます。診断的治療は抗アレルギーの薬を服用し、効果を見てアレルギーが原因か判断する治療法です。

小児科医が教える子どもの花粉症

第3問 花粉症の最新の治療法は?

第3門 最新の〇〇免疫療法とは?  ①舌下 ②血液 ③抗体

最近注目を集めるのが「舌下免疫療法」(こたえ:①)。5歳から受けられ、スギ花粉とダニのアレルゲンに効果が期待できます。

スギのエキスを毎日少しずつ投与していく治療法で、最初は飲むと口内がピリピリしたり、耳の奥がかゆくなったり違和感をおぼえる人が多いですが、継続することで症状の改善を目指します。

注意したい副作用としてアナフィラキシーショックがありますが、初回は医師監督のもと安全に投与できるか確認し、問題なければ自宅投与を開始します。

小児科医が教える花粉症対策

予防法や対策を知って、上手に花粉症シーズンを乗り切ろう!

花粉症予防には、バランスの良い食事が大切。納豆や味噌などの発酵食品、ヨーグルトなどの乳酸菌もよいとされています。

外遊びでは、①晴れて気温の高い日、②風が強く乾燥した日、③雨上がりの翌日、④昼前後と夕方などの花粉の多い日・時間帯は避けたり、マスクの着用や花粉がつきにくい洋服を選んだりするなど対策をしましょう。

症状が出てしまったら、洗濯物を部屋干しに切り替えたり、花粉が飛ばないよう加湿器や空気清浄機を活用するのも効果的。ほかにも、寝具の洗濯や布団用の掃除機などで家の中に侵入した花粉をできるだけ除去しましょう。

日本気象協会の発表する「2025年 春の花粉飛散予測(第4報)」によると、今年のスギ花粉は3月上旬に広い範囲でピークを迎え、10日間~1か月ほどピークが続く見込みです。予防法や対策を取り入れて、上手に乗り切れるとよいですね。

 

【参考サイト】

環境省/花粉情報サイト
https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/

(一社)日本花粉症学会/アレルギーポータル
https://allergyportal.jp/

政府広報オンライン/政府の花粉症対策
https://www.gov-online.go.jp/tokusyu/kafunnsyou/

 

文/清野 直 編集/石橋沙織

学研キッズネット編集部

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