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今年の夏は特別な体験!”おやこ学び旅”で自由研究にチャレンジ

今年の夏は特別な体験!”おやこ学び旅”で自由研究にチャレンジ

この夏、「震災・復興・防災」をテーマに、子どもと一緒に探究学習してみませんか? 
自由研究No.1サイトの学研キッズネットは、能登半島地震に見舞われた石川県、そして旅行会社のクラブツーリズムと共に親子で学べる旅を企画・監修。能登半島をめぐりながら、「見る」「触れる」「聞く」をコンセプトに現地に訪れることでしか得られない貴重な体験により、学びを深められる「おやこ学び旅」を提案します。現地での生の体験を通して「震災・復興・防災」について学び、考えながら、旅行を楽しむことで復興支援に貢献することができるツアーです。

子どもの自由研究テーマにもぴったり!ほかにも子どもの探究心を刺激する学びがたくさん

日本はさまざまな自然災害が起こる国。毎年のように地震、台風、水害などの災害が起こります。「震災・復興・防災」は誰にとっても、身近で大切な課題です。

2024年1月には能登半島地震が起こり、石川県能登地方を中心に甚大な被害が発生しました。現地には今もさまざまな所に震災の爪あとが残りますが、全国からの多くの支援や協力を得ながら、復旧・復興の取り組みが進められています。

“おやこ学び旅”では、現地の様子を実際に見る、触れる体験をしながら、震災を体験したガイドの方から被災時の様子や復興に向けての取り組みについて聞いていきます。あわせて、能登半島ならではの、さまざまな体験スポットをめぐり、天体や海の生き物についても楽しく学んでいきます。

自然の脅威に触れ、復興・防災について学ぶ体験

【学びスポット① のと里山空港】復興拠点としての役割を見る・聞く

のと里山空港
空港として初めて「道の駅」に登録され、「防災道の駅」に選定されている「のと里山空港」が学びの旅の出発点!

震災が発生したのは2024年1月1日16時10分。のと里山空港には東京に向けての出発を待つ乗客が集まり始めていました。地震の発生により、空港は火災や停電が発生し、大型のガラスも割れ落ちました。そして、滑走路にも亀裂が走り、飛行機の離着陸はできない状態になりました。

空港には防災拠点としての役割もあります。震災の発生により、現地では大規模な停電、断水が起こったほか、家屋倒壊の危険もあったため、近隣の住民が空港に集まりました。避難者の数は約600名までになります。空港には県庁の出先機関があり、職員が常駐しています。空港の職員、ANAの職員、県庁の職員、自衛隊、そして日本航空高等学校など周辺施設の協力も得ながら、被災者の支援が行われていきました。

のと里山空港では、ガイドを担当する県庁職員の解説を聞きながら、今も空港内施設に残る壁のひび割れや、復旧工事の様子などを見ることができます。

のと里山空港 震災による壁のひび割れ

能登半島地震の爪痕。のと里山空港施設内に残るひび割れ。

【学びスポット② 黒島漁港】海岸隆起、自然の力を見る

黒島漁港 被災後 

珠洲市から輪島市、志賀町にかけて起きた海岸線の隆起は、能登半島地震における特徴的な出来事となりました。わずか1分ほどの間に、最大で4メートルもの隆起が発生し、周囲の風景は一変します。漁港には、漁船が出入りすることはできなくなりました。

能登半島北部の沿岸には、複数の活断層があり、陸側と海側の岩盤が押し合っています。今回の地震により、陸側が海側に乗り上げる形で、海岸が大きく隆起しました。実は、この地方でははるか昔から地震により海岸が隆起して階段状の「海岸段丘」が作られ、能登半島を形作ってきたのです。

震災前後の黒島漁港の比較

震災前の黒島漁港。多くの漁船が出入りすることができていました。今では船を着けることができません。

【学びスポット③ 能登金剛遊覧船・巌門クルーズ】自然の景観を見て、震災から復興の話を聞く

能登金剛遊覧船 巌門クルーズ
能登金剛の美しい風景。巌門は能登金剛の中心で、岩礁下に貫通洞門を見ることができる風景です。

能登半島の海岸線では、自然が造形した力強く、美しい風景を見ることができます。能登金剛遊覧船のクルーズでは、「能登金剛」と呼ばれる石川県を代表する景勝地を巡り、国定公園にも指定される巌門などを見ることができます。

この遊覧船も、震災による津波の被害を受け、2隻が破損しました。能登金剛遊覧船を運航する木谷さんは当初、廃業することも考えましたが、全国からの応援の声に応えて継続を決断。その後、クラウドファンディングなどの支援により船の修繕が完了し、2024年7月からは通常運航を開始しています。

ツアーでは巌門クルーズで現地の景観を見学したあとに、ガイドの木谷さんより、震災当日から今に至るまでの話を聞きます。

能登金剛遊覧船

おだやかな内海(内浦)は、透明度が高く、船がぽっかり浮かんでいるように見えます。

【学びスポット④ 能登島の民宿】大切な備え、助け合いについて話を聞く

能登島大橋
能登島に続く、能登島大橋。全長1050mと、石川県内で一番長い橋を渡って能登島に向かいます。

能登半島の内海(内浦)に浮かぶ能登島では、地震による被害に加え、一部では津波も発生しました。現地で民宿を営むガイドの方に、当時の様子やその後の復興について、お話を聞きます。

島の中でも場所によって、被害の状況は異なります。津波の被害があり、船が陸地まで押し上げられた地域、被災後すぐに井戸水により生活を立て直した地域、周囲の協力で漁業を再開できた地域など。

いずれの場所でも、地域ごとで決めた方法で避難することで、津波から逃れることができました。その後は、近隣同士や周辺地域との助け合いにより、被災の状況を乗り超えています。ガイドの方に、質問もしながら、当時の様子を聞くことができます。

島宿せがわ

「島宿せがわ」を営むガイドの瀬川さん。この地域では井戸水を利用できたため、周辺地域に提供したり、近隣の家から洗濯機を出し合って、周囲の皆さんに使ってもらったりしました。

能登半島の体験スポットで海の生物や宇宙について、楽しく学ぶ

【学びスポット⑤ のとじま水族館】ジンベイザメを見て、イルカのショーを体験

のと島水族館のイルカたち
イルカたちの華やかなショーを楽しめるほか、間近でイルカを見ることもできます。挨拶すれば、応えてくれるかも!

のとじま水族館も、震災により、大きな被害を受けました。館内の魚や動物たちは、一時的に全国の水族館に避難することになります。現在では、すべての動物たちが帰ってきて、その元気な様子を見ることができます。

巨大なジンベイザメは、国内では4カ所の水族館でしか見ることができません。優雅に泳ぐ貴重な姿を間近で見ることができます。イルカたちが元気に泳ぐショーも見学できます。数多くの魚たちや、ペンギンたちが出迎えてくれます。

【のとじま水族館】
ジンベエザメなど能登半島近海に生息・回遊してくる魚を中心に飼育・展示しています。イルカ・アシカショーをはじめ、ペンギンのお散歩、マダイの音と光のファンタジアなどのイベントが多く、生きものを間近で観察できる水族館です。

〒926-0216
石川県七尾市能登島曲町15部40

のと島水族館ジンベエザメ

巨大な体で優雅に泳ぐジンベエザメの“モモ”。横からだけでなく、上から見ることもできます。

【学びスポット⑥ コスモアイル羽咋】展示されるのはすべて本物! 宇宙について学ぶ

コスモアイル羽咋 ロケット
円盤を思わせる宇宙博物館の建物。屋外に展示されている「レッドストーン・ロケット」も、NASAから入手した本物の機体です。

NASAの火星探査用ローバーや、旧ソ連の帰還用カプセルなど、展示されているのはすべて本物ばかり。宇宙ロケット、宇宙船、宇宙服、隕石とすべて本物を見ながら、触れることもできる圧巻の宇宙博物館です。

実は羽咋市は、江戸時代から伝わる古文書に円盤形の飛行物体の記録が残る、知る人ぞ知るUFOの町。この宇宙博物館ができたきっかけとなります。現在は、雑誌『ムー』とのコラボレーション企画も開催中。もしかしたら宇宙人に出会えるかも!?

【コスモアイル羽咋】〒925-0027 石川県羽咋市鶴多町免田25番地
NASA特別協力施設で本物の宇宙船を間近に見ることができる宇宙博物館。貴重な資料が揃う宇宙展示室のほか、臨場感あふれるドーム型スクリーンでは宇宙や星座、科学について学べるプログラムも楽しめる。

コスモアイル羽咋 ローバー

NASAが、月面、火星を走ることを目的に作った「ルナ・マーズローバー」。4輪のタイヤがそれぞれ独立して動くことで、どんな地形でも走ることができます。

【学びスポット⑦ 休暇村能登千里浜】能登の食文化に触れ、夜は天体観測!

ツアーの宿泊場所となるのが、休暇村能登千里浜です。能登半島の食文化に触れ、能登の自然が生み出した温泉にゆったりと浸かることができます。

宿泊施設には、天文台「シリウス」が併設されており、夜には星空観測会が実施されます。
能登ならではの満点の星空の下、大口径の屈折望遠鏡を使用して、星々を観測することができます。

休暇村能登千里浜 温泉

千里浜も近い宿泊施設。いっぱい学んで遊んだあとはゆっくりと温泉で疲れを癒せます。

ワークシート付きで学び、自由研究をサポート

学研キッズネットでは、この旅行を通して「震災・復興・防災」について自由研究にまとめられるようにワークシートを作成、ご提供します。実際に訪れた先で見たこと、聞いたこと、感じたことをまとめていけば、自由研究が完成します。旅行前の事前学習に役立つ情報も記載しています。

本ツアーの目的は、子どもたちに実際に体験してもらい、考えてもらうことで、生きる力を養ってもらうことです。「震災・復興・防災」について探究することはもちろん、水族館や宇宙博物館でなどで、楽しみながら学べる体験も用意しています。
ぜひこの夏、学んで、体験して、思い出を作るおやこ旅に参加してはいかがでしょう。

石川県×クラブツーリズム×Gakken~ 夏休み自由研究ツアー 能登で震災を学ぶ旅 2日間

石川県が首都圏の小学生とその保護者を対象とする「能登で震災を学ぶ旅」を企画、学研キッズネット編集部が事前の現地取材も踏まえて夏休み自由研究の冊子「震災学習プログラム」を作成し、クラブツーリズムがのと里山空港を利用する夏休みの家族旅行として商品化いたしました。能登への夏休み旅行を通じて親子で災害からの教訓を学んでもらうほか、「今行ける能登」を知ってもらう事を目的としています。参加者は能登の観光地や各施設を巡りながら被災地の現状や復興の過程を学び、夏休み自由研究の冊子「震災学習プログラム」を完成させていきます。

日数1泊2日
出発地羽田空港
旅行条件最少催行人員:25名様
朝食:1回/昼食:0回/夕食:1回
添乗員: なし 現地係員: なし
出発日7月21日(月)/7月23日(水)/7月27日(日)
8月1日(金)/8月6日(水)/8月19日(火)/8月26日(火)

旅行の概要スケジュール・申込はこちら(クラブツーリズム旅行サイト)

取材・文/ジャムハウス 編集/金野拓哉(学研キッズネット) 写真/鈴木謙介

学研キッズネット編集部

学研キッズネット編集部

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