小児科医・女医の日常さん「さば缶」が子どもの成長に最強な理由を教えて!【家族がよろこぶレシピ付き】

子どもの成長を考えるうえで、毎日の食事づくりって大事ですよね。でも、栄養バランスが取れたメニューは、考えるのもつくるのも大変!
そこで今回お話を聞いたのは、SNSでも大人気の小児科医「女医の日常」さん。先日発売された初のレシピ本『女医の日常ごはん』は、発売直後から増刷が決まるほどの人気ぶりです。
8歳・5歳・2歳(双子)の4人の子どもを育てながら、医師として多忙な日々を送る彼女が「成長期のストック食材として手放せません!」と太鼓判を押すのは、「さば缶」!
さば缶の魅力とおすすめレシピ、そして家族みんなが笑顔になる献立のヒントを教えてもらいました。
最強の時短&栄養源! 知れば知るほど手放せない「さば缶」の魅力
もともとわたしも夫もさば缶が好きで、よく食べていたんですよ。夫はさば缶をそのまま職場に持っていき、ランチの一品にしていたくらい(笑)。
時間がないときでも、手軽に栄養が摂れるし、他の食材と和えるだけで立派な一品になるので、よく料理にも使っていました。おいしいし、とにかく使い勝手がいいんですよね。

下処理が必要なく、開けたらすぐに使える。長期保存できるから、家にストックしておけば、さまざまなシーンで活用できます。魚の栄養が丸ごと凝縮されている点もうれしいポイントです。
子どもが生まれてからは、「成長期の子どもたちのための最強ストック食材」として、さらに手放せない食材に。
さばには、記憶力や言語能力など脳の働きをサポートするDHA(ドコサヘキサエン酸)や血液をサラサラにしてくれるEPA(エイコサペンタエン酸)をはじめ、骨を強くするカルシウムやビタミンD、貧血予防に欠かせないビタミンB12、鉄分、タンパク質などが豊富に含まれています。
栄養面だけでなく、骨まで柔らかく、丸ごと食べられる点も安心ですね。ただし、離乳食で使うときなどは塩分が気になるので、水煮を使うといいかもしれません。

「魚嫌い」も克服の一石二鳥! 子どもがパクパク食べた「さば缶」レシピ
じつは我が家の長女、いまでこそ魚大好きですが、一時期お魚をあまり食べてくれない時期がありました。
そのとき、少しでも食べられる魚料理を求め、試行錯誤した結果生まれたのが、「さば缶と厚揚げのみそ煮込み」なんです。

そうしたら、驚くほどパクパク食べてくれて。子どもが好きな少し甘めの味付けにしたのはもちろん、いかにも「魚!」という見た目ではないのもよかったのかもしれません。
これを機に、さば缶レシピ開発に燃えまして! ほかにも、肉のかわりにさばを使った、肉じゃがならぬ「さばじゃが」など、子どもたちの大好物レシピも誕生しました。
フォロワーさんからも「さばじゃがをきっかけに、子どもが魚を食べられるようになりました」というコメントをいただき、とてもうれしく思っています。さらなるレシピ開発をしていきたいですね。

【ここがポイント!】
包丁を使うのは、厚揚げと飾りの細ねぎのみ。あとは鍋に材料を全部入れて煮込むだけ!煮込んでいる間に他の料理が作れちゃいます。大人は、みそ大さじ1の代わりに「コチュジャン大さじ2/3+しょうゆ小さじ1/2」を使ったり、豆板醤をちょい足ししたりするのもおすすめです。
今日からできる「食育」に。4人育児を支える「0汁5菜」と「献立ノート」
我が家の献立は、0汁5菜の合計5品が基本。夫と2人だけの頃は2~3品でしたが、子どもが生まれてからは、お肉にお魚、お野菜など、できるだけいろいろな栄養を摂ってほしいな、と思っての5品です。
メニューが多ければ、その分いろんな味や食感を経験できる。食育にもつながるかな、と思っています。
といっても、5品つくるってなかなか大変じゃないですか。だからわたしは、手間のかかる料理はなるべく1品に。
そのほかは、できるだけ手軽にさっとつくれるように、味のバランスを見ながら効率重視で献立を決めています。
実際に、食卓にたくさんの料理を出すことで、子どもが食べられるものが増えてきた、というのがやってよかった点かな。

子どもたちの箸がなかなか進まなかった長芋も、わたしや夫がおいしそうに食べている様子を見てなのか、長男が「それ食べてみたい」と言うように。
実際に食べてみたらすごくおいしかったみたいで。それが下の子たちにも連鎖して、いまでは全員の大好物になっています。
やっぱり親やきょうだいが食べているものって、子どもも興味が湧きやすいのかな、と。見慣れないものはやっぱり手が出づらいんですよね。
だから、たとえ子どもが苦手なものでも、食卓に出し続ける。これが我が家流の食育なのかもしれません。
献立を考えるときに、とくに意識しているのは「彩り」です。ミニトマト(赤)、冷凍オクラやネギ(緑)、冷凍コーン(黄)は、我が家の3種の神器的な存在(笑)。
お料理に少し添えるだけで見た目が華やかになり、栄養価も底上げされるのでおすすめです。
もうひとつ、これは、わたしの趣味的な取り組みですが、毎日の料理を「献立ノート」に記入しています。

シンプルに、5mm方眼のノートにその日つくったものを書いているだけなんですが、「最近シチューをつくってなかったから、今夜はシチューにしよう!」など、献立を考えるときの参考にもなっています。
去年の今頃食べていたものを振り返ることができるのもいいんですよ。子どもの反応とかちょっとしたエピソードを書き込んでもおもしろいかもしれません。
一週間単位で食事内容を見返せるのも助かります。疲れちゃった日はお惣菜とか外食でもいい。少し長い目で見て、栄養が摂れていれば十分だと思います。
家族の食卓は、限られた時間。忙しくてもいっしょにすごしたい
我が家は共働きで、わたしは土日も仕事が入ることが多いのですが、できるだけ家族いっしょに食卓を囲むようにしています。
みんながおいしそうに食べていたら、食が細い子も偏食がちな子も、自然と箸が進むようになるのではないでしょうか。
なにより、子どもといっしょに食べる時間って、思っている以上に短いもの。だからこそ、我が家ではできるだけ個食は避けて、子どもとご飯を食べながら食卓を囲むコミュニケーションの時間を設定しています。

今日あったことはもちろん、「このお魚がみんなの目の前に来るまでに、どんな人が関わってきたと思う?」と聞いて、食材への感謝の気持ちを再認識させる機会をつくったりしています。
もし、ご飯の途中で席を立って遊びだしてしまったら、「これはじーじがつくってくれたお米だよ」と伝えることで、すぐに席に戻って食べるようになったり……。
何気なくそんな話をしていたら、子どもたちはより一層食事を大切にするようになりました。
食に関する絵本も、子どもが好きそうなものや自分が気になったものを手に取って、時々読み聞かせるようにしています。
家庭でできる「食育」って、ささやかなことから始まると思っています。
取材・文/水谷映美 編集/石橋沙織(キッズネット) デザイン/曽矢裕子
女医の日常さん考案の栄養満点&時短&おいしいレシピが満載!

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いますぐ真似したいレシピとテクニックが満載です! 女医の日常さんが毎日実践している「栄養・時短・食育」のヒントもたっぷり紹介されています。
さらに、YouTubeチャンネル『女医の日常』も大人気! 料理動画をはじめ、平日休みのルーティンや愛用品の紹介動画などが続々とアップされているので、ぜひチェックしてみてくださいね!










