中学生になる前に、快適な子ども部屋をつくろう!【その1】
小6の息子が、ついに「自分の部屋がほしい」と言い出しました。
今までは、リビングの一角を子ども部屋代わりにしていましたが、ときどき、わたしが仕事用に使っている部屋で勉強することがあり、「こっちのほうが集中できる」と言うようになったのです。
夫がたまの休みにテレビを観てくつろいでいる同じ空間で、息子が宿題をしなければならないということが増え、子どもが成長するにつれて、家の中の配置が不便だなとも感じていたので、思い切って、わたしの仕事部屋を子ども部屋に改造することにしました。
まずはレイアウトを描いてみた
仕事部屋とはいっても、ふだん使わないいすが積み上げられ、クローゼットの中は夫の洋服がめいっぱい。リビングに置きたくないものをとりあえず置いておく部屋でもあったので、不要なものを移動する作業からはじめなくてはいけません。
でも、なにをどこに移動していいのやら……。
頭の中だけではイメージできなかったので、まず紙にレイアウトを描いてみることにしました。
息子のものはすべて子ども部屋へ移動し、リビングの子どもスペースだった場所に棚を移動して、夫の通勤バッグやわたしのものを収納する予定です。
子ども部屋をつくるために家中をテコ入れ
今はまだいいかもしれませんが、息子がもう少し成長したとき、父親がスーツを選ぶために、毎朝自分の部屋に入ってくるのは嫌だろうな……。
ということで、まずは夫のスーツを寝室のクローゼットへ移動することに。でもその前に、寝室のクローゼットを空けるために、わたしの洋服をリビングの押し入れへ移動しなければなりません。
結局、子ども部屋をつくるために、リビング、寝室、玄関収納庫まで片づけることになってしまいました。
あまり使わない来客用のいすは、ネットオークションに出すなど思い切った断捨離で、なんとか子ども部屋らしくなってきました。
本当は、子ども部屋に置くものは息子のものだけにしたかったのですが、クローゼットの中には来客用の布団、ピアノの下には米袋があったりします。
それを許してくれる息子に感謝です(笑)。
デスクまわりをリニューアル
現在の住まいに移ったときに、夫の好みで買った大きめのガラス製のデスク。つくりはしっかりしているし、結構なお値段だったので、処分する気にもなれず……。
息子が以前、
「淡い茶色の机がほしい」
と言っていたのを思い出し、このデスクをそのまま使って、ベージュ系のテーブルクロスを敷くことにしました。シンプルなテーブルクロスをデスクの大きさに合わせてカットし、文字が書きやすいようにさらに透明のビニールクロスを重ねます。
息子は、どうやら柔らかい雰囲気の部屋を希望しているようなので、ブラインドからベージュ系のカーテンにチェンジ。プリンタ類はリビングへ移動して、その場所にハンガーラックを置きました。
子ども部屋ができてからの変化は?
息子がベッドはまだいらないというので、いずれはベッドを置く予定の場所にピアノを移動しました。
大きな家具を移動するには、夫がいないとできないので、週末まで待ったり、わたしも仕事の合間に片づけていたので、1カ月以上かかってしまいましたが、なんとか子ども部屋の完成です。
息子は、子ども部屋で勉強するようになってから、以前より短時間で集中できるようになったと思います。
本人も、子ども部屋が気に入っているようですが、実際、そこにいるのは1日1.5時間くらい。勉強以外なにをしているかというと……。
想定外の「戦い(戦隊ものの武器を振りまわし、見えない敵と戦うこと)」の時間。
もう戦いは卒業したのかなと思っていましたが、親の目を避けられる場所ができたことで、だれにも見られず存分に戦えるのが快感のよう。「バキッ」、「シュッ」と物騒な音がしばらく聞こえたあと、汗だくなのにすっきりした顔でリビングに戻ってきます。
きっとこれが、息子にとっていちばんのストレス解消法なのだと思います(笑)。
それから、模様替えの前は家族3人別々の場所に洋服を収納していたので、洗濯物をそれぞれの場所にしまうのが面倒でした。今回、リビングの押し入れに3人分まとめて収納することで、家事時間が短縮できたのはうれしいごほうびでした。
子ども部屋で勉強がますますはかどり、中学生に向けて自立心を育てるスペースになるといいのですが、本当にこの子ども部屋がベストなのか? 少し不安もあります。
そこで、この写真と間取り図を持って、本サイトで「教えて! 陰山先生」を連載している陰山英男先生にアドバイスをいただきに行くことにしました。
(次回に続く)