ザリガニが、やってきた! わが家の赤ちゃんザリガニ観察記
小学生男子のペットの代表格と言えば、ザリガニ、ですよね!? 兄太(小2)の周りにも、ザリガニを釣ってきて飼っている友だちが多数存在します。そんな友だちのひとりが、この春、ザリガニのタマゴの孵化に成功! 大量の赤ちゃんザリガニを前にウレシイ悲鳴を上げている友だち(のママ)に頼まれ、子ザリガニを引き受けることになりました。
まずは飼い方を調べてみよう!
赤ちゃんザリガニがわが家にやってきたのは、3月1日。まずは、本を参考に飼い方を調べてみることにしました。
本を参考に兄太が書き出した、ザリガニの飼育に必要な基本アイテムは以下の通り。
★ザリガニの飼育に必要なもの
- 水槽
- 砂利や石
- 隠れ家/足場になるもの(流木、水草など)
- エサ(柔らかくゆでた青菜、煮干しなど)
- カルキ抜きをした水道水
「水槽の底には石を敷くんだって!」「隠れ家は植木鉢がいいらしい」と、さっそく自宅を物色し始めた兄太。まずは自宅にあった鉢底石を、水槽に敷いてあげることにしたようです。砂利も脱皮のときに必要になると書いてあったので、必要なものをメモして100円ショップへ。
100円ショップで買ったのは、砂利とエサ、そして兄太が「隠れ家になりそう!」とセレクトした洗濯用のボール。他に、自宅にあったシャボン玉の容器をキレイに洗って、底に小さな穴を開けたものを隠れ家として入れてあげることにしました。
水槽の準備以外に、兄太が観察ノートに書きこんだ飼い方のポイントは下記の通り。
- 雑食=なんでも食べる。食べ残したエサは毎日取り除く
- つかむときは背中を持つ。ハサミに注意!!
- 水替えは週1回、大掃除は月に1回
- 脱皮しているときは、掃除を中断して邪魔しないようにする
- 窓側に置くとひからびる
……ホントにこれだけか!? と突っ込みたくなりますが、小2なりに気を付けなければいけないことは理解したようです。
水加減&エサはしばらくわが家流で!!
さて、自然界ではザリガニが生まれるのは春と秋の2回。春の場合、タマゴが孵化するのは田植えのあとだそうです。ということは、3月の外気温は赤ちゃんザリガニには寒すぎる!! ということで、しばらく室内で飼育することにしました。
水深は5~10センチ程度と本には書いてあったのですが、この小さなカラダにそこまでの水深は必要ないだろう、と水槽の中の石がヒタヒタになるくらいをキープすることに。暖房がきいていて乾燥した屋内での飼育ということを考慮して、水が少ないかな!? と感じたらその都度、水を足してあげることにしました。ちなみに、水深を深くする場合は、水中の酸素が足りなくなったときに登ることができる足場を作ったほうがいいそうです。
そして問題のエサ。幼いころにはわたしもサキイカや煮干しでザリガニ釣りにいそしんだものですが、屋内飼育だと臭いが気になる……。ということで、100円ショップで買ってきたエサの他に、本に書いてあった「やわらかくゆでた青菜」を投入してみました。が!!! わが家のザリガニ、青菜、食べる気ゼロ!! 結局、ザリガニのエサだけで飼育していくことになりました。
脱皮したあとの殻を見つけるのがブームに!
そんなこんなでザリガニとの生活がスタートしたのですが、基本的に彼らは石の下に隠れているので、掃除のとき以外はなかなかお目にかかることができません。しかもアメリカザリガニは、大人になるまでに3年もかかるのだそう。そんなにお世話が続くのか……気が遠くなりそうになっていたある日、水替えを手伝っていた兄太が「ザリガニ、死んでる!?」と、水に浮かんでいる“あるもの”を発見しました。それは、脱皮したあとの抜け殻!!
ザリガニが脱皮を繰り返して成長することは本で読んでいましたが、実際に脱皮した殻と本体(!?)を見比べるのとは大違い。「ザリガニ、大きくなってるんだね!」「ちょっと色も変わってきたね!」と兄太は興味津々で観察しています。
兄太の観察日記によると、3月中に脱皮を観察できたのは3回。4、5、6月にも各1回ずつ、脱皮した殻を回収することができました。脱皮するたびに、ザリガニ本体が大きくなるだけでなく、脱皮後の殻が固くなっていくのも観察できて、兄太も母も大喜びです。
活動範囲が広くなり、気温も高くなってきたので、水は少々多めに入れることに。同時に大小の石で段差を作って、水槽の中に「陸地」も用意してあげました。これでようすを見ながら、しばらく過ごしていこうと思います。
兄太の学校の教室で飼育している体長6cm程度の立派な大人のザリガニも、一学期末に脱皮したそうです。大人の抜け殻はけっこうな硬さ! そしてなかなかの臭い…。
抜け殻を見に行ったときに先生に教えてもらったのですが、ザリガニにはザリガニミミズなるものが寄生していて、脱皮はそれを駆除するベストタイミングなのだそう。釣ってきたザリガニに気持ち悪い虫がくっついてる……と感じたら、ぜひ、脱皮のタイミングを狙って駆除してみてください(※でもザリガニミミズはザリガニ本体に悪影響を与えることはないそうですよ)。
自宅のザリガニと、クラスのザリガニたちのおかげで、虫などが嫌いな兄太もザリガニには触ることができるようになっちゃいました!! そして、兄太の教室には新たなペット「ヤモリくん」までやってきたそうなのですが……その話は、また別の機会に。