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【中学生】はじめての定期テスト、ここが知りたい!-番外編- 干渉しすぎも無関心もNG

【中学生】はじめての定期テスト、ここが知りたい!-番外編- 干渉しすぎも無関心もNG

期末考査も終わり新しい中学生活もいよいよ後半戦。小学校時代にはなかった「定期テスト」、親も子どもも、対策がなかなか大変だったはず。中学生の勉強に親はどう寄り添ってあげるといいのでしょうか。教育のプロフェッショナルに伺います。

子どもが自分で計画して実行する力を養おう

Princess_Anmitsu / Shutterstock.com

定期テストのお話に引き続き、アドバイスしていただいたのは全教研の谷口正明先生。全教研も所属している学研グループの塾講師の中でも数パーセントしか取れないSS講師の資格を持つまさに教育のプロフェッショナルです。

「中学生の勉強は何から何まで親が寄り添うという必要はないんです」とおっしゃる谷口先生。

前回もお伝えした通り、中学生になったら自分で計画して実行するという力を養ってあげて欲しい。まあ、大体計画通りにはいきませんが、そうしたら自分で(計画を)修正していけばいいんです。中学1年生の間に①授業中の先生の話をしっかり聞く、②習ったことをしっかり復習する、この2つを習慣づけておいてあげると、学年が上がった時に、自分でも定期テストの対策ができるようになります」

できれば2学期くらいからは、子どもが自身で中間や期末テストの対策を始めるのが望ましいそうです。

また、先回りして「あれをしなさい、これをしなさい」と指示することより、何を学んでいるかを注意深く見て「これが大事みたいだね」という振り返りを一緒にしてあげることの方が大切だそう。

「振り返ることで子ども自身に気づかせてあげることは非常に重要ですね。中学での勉強は自分で学ぶ力をつけてあげないと、学年が進むにつれて成績が下降していくということも起こりえます。親御さんには、ちょっと先を見ておいて欲しいですね」

行為を褒めると子どものやる気が引き出せる

では、子どもが自発的に勉強する、やる気になる声がけというのはあるのでしょうか?

「小学校低学年まではご褒美式で勉強を促すこともあるでしょう。でも高学年になったら、内発的な動機づけを心がけてください。そのためにも褒めることはとても大切です。ただし、私が塾で保護者の方によくお伝えしているのが、決して点数だけで褒めないでほしいということです。例えば、今回90点を取れて頑張ったねって褒めて、次はもっと勉強したのに点数が悪かった。そして怒られた、これではモチベーションに繋がりません。

また、勉強しなくてもたまたま点数が良かった時。これを褒めてしまうと次も勉強しませんよね。それは親が結果だけを褒めて、行為を褒めていないからなんですね。もちろん点数は高い方が良いと思うのですが、子どものためには結果だけだはなく行為を褒めてあげた方がいいですね。

例えば数学のテストが悪かったとしても、苦手だけど頑張ろうとずっと勉強していたのを確認できていれば、それをきちんと褒める。目的を持って勉強に取り組んで結果を出した、あなたは出来たんだっていう見方をしてあげて欲しいんです。そうすると、今回の総合点は下がったけれど、努力したら自分はできるんだみたいな自信が子どもにつきますから。結果ではなく行為を褒めてあげる方が子どもにとってもいいと思いますね」

また先生自身は子どもが考えた勉強方法に口を挟まないことを心がけているそう。

「本当はこうした方が早いんじゃないかとか、いいんじゃないかって指導したくなるんですけど。子どもからしてみると、こういう風にしたいんだっていう思いが結構あるんですよね。それを頭ごなしに駄目だって言わないようにしてます。自分でやってみて、うまくいかないと子ども自身がその矛盾点に気づきますから。ちょっとやり方がまずかったかなって自分で気づかせることを大事にしてあげて欲しいですね」

中学校受験後の燃え尽き症候群に注意して

これまでは公立中学のお話を主に伺いましたが、私立などの中高一貫校に入学した場合に気をつけたいのが、入学後に勉強から気持ちが離れてしまう、いわゆる「燃え尽き症候群」です。

「中学入試を突破するには、小学校では履修しない難度の高い問題で入試が実施されていることもあり、学習時間もかなり多くなり負担もかかります。また、中学受験では倍率が高い学校もあり、必ずしも自分の希望の学校に進学できない場合もあります。どんな子どもたちも精一杯頑張って試験を終えてますので、受験が終わって進学先が決まった保護者の方にお伝えするのは、入学する学校が第一希望でなかったとしても、お子さんにとってその学校が一番の学校なんだって思わないと、これからの学校生活が上手くいきませんよ」

大切なのは「受験が終わって中学に入学する際には決してそれがゴールじゃないんだっていうことをしっかり理解しておくこと」。

「中高一貫校の場合は、単元の進め方が公立校よりも早くて、中学1年生の終わりには中学2年生、中学2年生の終わりに中学3年生の学習内容まで進んでしまう学校も多いです。遅れを取り戻すのがかなり難しくなるんです」

中学生は子どもたちの自立心も芽生え、勉強も難しくなる時期です。親子だとついつい感情的になってしまうことも、この時期のあるあるです。

「子どもは意外と他の大人の言うことなら聞く、ということもありますから。うまくいかない時は、塾の先生など第三者に頼ることもいいのではないでしょうか。どんどん相談してほしいと思います」

いかがでしたか。環境も学習内容も変化の大きい中学校生活。時には専門家の力も借りながら、親子で楽しく乗り越えていけたらと思います。

諸橋 久美子

諸橋 久美子

諸橋 久美子

女性誌の編集長業務を経験した後、フリーランスのエディター&ライターに。2男の妊娠&育児を通して、子どもの学びや教育環境づくり等に関心を持ち、「学研キッズネットfor parents」に編集・ライターとして携わる。2020年、家族で那須に移住。

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