高学年からの女の子の「下着選び」わが子に合ったファーストブラの選び方
ちょっと胸がふくらみはじめた小6の娘。いったいブラジャーは、どれくらいのサイズになったら必要なのでしょうか? ワコールの広報・宣伝部の福岡さんと石川さんに、はじめてのブラ「ファーストブラ」について聞きました。
ちょっと胸がふくらみはじめた小6の娘。いったいブラジャーは、どれくらいのサイズになったら必要なのでしょうか? ワコールの広報・宣伝部の福岡さんと石川さんに、はじめてのブラ「ファーストブラ」について聞きました。
お話を聞くと、12歳になる娘はすでにブラのつけ時だということが判明! でも、ジュニア用ブラも種類はいろいろ。どんなものを選べばいいのでしょうか?
バストの状態をみて、3つのステップでブラを選ぶ
「ブラの選び方で悩んでいる親は、じつは大勢いらっしゃるんですよ」と福岡さん。ワコールでは、小4~中3の女子とその保護者を対象に、成長に応じた下着の選び方を伝える出張型教室「ツボミスクール」を開催しています。15年にもわたる活動の受講者は、のべ10万人にのぼるのだとか!
こうした経験と女性の下着づくりのノウハウをもとに、成長期のバストのようすとブラ選びについて教えてくださいました。
前編で紹介したようにバストの成長には3つのステップがあります。
「ステップ1は、バストトップがちょこんと目立ってきますが、この状態ではまだバスト全体のふくらみはありません。ステップ2になると、バストトップを中心にふんわりと角がたったホイップクリームのような形になります。ステップ3では、全体に丸みを帯び、おとなに近い形になっていきます。このステップに合わせて、下着を選ぶといいでしょう」(福岡さん)
ステップ1:
バストトップがふくらみはじめたころ。
「全体のふくらみはなくても、バストトップは刺激に敏感な時。やわらかくて肌にやさしい素材でカバーしましょう」
胸元が二重になったキャミソールなどがおすすめです。
ステップ2:
バスト全体が成長する時期。
「バストの変化に応じてフィットする、伸縮性のある素材が安心です」
肩ひもが太めだと、肩に食い込まずに心地よく着けられます。
ステップ3
おとなと変わらない見た目ですが、まだまだ成長中。
「やわらかい樹脂製のワイヤー入りブラで包み込むように支えます」
ワイヤーのないタイプもあります。
子どもは「小さなおとな」ではありません。ジュニア用下着を選ぶ意味
ジュニア用のブラには、それぞれの成長段階に合わせた工夫が施されていることがわかりました。でも、今はおとな用のブラも種類が豊富で、わざわざジュニア用でなくても娘に合うものがありそうですが……。
「じつは、胸の位置がおとなと子どもではちがいます」(福岡さん)
バストのふくらみは子どものほうが高い位置にあり、からだに合わないブラはズレたり、着心地がわるくなってしまうそう。さらに、おとな用ブラのワイヤーは金属を使っている場合もあり、成長に必要な血管を圧迫してしまうこともあるのだとか!
初経から3年経ったら、おとな用ブラの準備を
バストをおさえつけるのではなく、心身ともに成長する子どもが心地よく過ごすために、ジュニア用ブラが必要だということがよくわかりました。でも、いったいいつからおとな用ブラにかえればいいのでしょうか? 高校生では、さすがにジュニア用ブラではないような……?
「個人差はありますが、初経から3年頃が目安となるでしょう」(石川さん)
そしていくらバストサイズが小さくても、ブラはつけたほうがよく、そしてからだに合ったサイズのもの選ぶことが重要だそうです。
「ブラをつけない、または合わないサイズのブラをつけると、運動などをした時に胸が揺れますよね。そうすると乳腺に負担がかかってしまうんです。乳腺は鉄骨のような役割をしていて、胸を支えていますが、それが伸びてしまったり、切れてしまうと元には戻らないんです。胸が揺れる状態にしておくことは、乳腺にダメージを与え、形が変わってしまう原因となるんです」(福岡さん)
はじめてのブラをいっしょに買いに行くと、母娘の関係が良好に?!
からだに合ったブラをつけるためには、きちんとサイズを測ることが大切。
「はじめて買うブラは、ちゃんとした知識を持っている店員がいるお店でサイズを測ってもらって、試着して買うことをおすすめします。自分で測るよりも正確なサイズがわかりますから、よりからだに合ったものが見つかります」(石川さん)
また、興味深いデータを見せてくれました。これによると、「ファーストブラ」を母親といっしょに購入した母娘の約50%が、20歳になってもからだや異性のことを相談できる関係と回答しているそうです。
思春期は、子ども自身も変化するからだにとまどいを感じている時期です。そんな時に母と娘で、はじめてのブラを買いに行くというイベントは、将来の母娘関係を良好なものにするターニングポイントになるのかもしれません。
帰り道には、おいしいケーキを食べて女子2人でプチお祝いするのも、すてきな思い出になりそうですね。
ワコール ツボミスクール
http://www.wacoal.jp/company/tsubomi/