マジックをひろうしてお客さんに喜んでもらう。
こんな人にピッタリ!
手先が器用な人。技術を磨くためのトレーニングを欠かさない根気強い人。人を楽しませることが大好きな人。
どんな仕事?
不思議なマジックで人々を楽しませる
マジシャンはマジック(手品、奇術)を演じて人々を楽しませるのが仕事だ。手品と奇術の違いは、主にカードやコインを使って指先の器用さで技を見せるのが手品、手品より仕掛けが大きくショーアップして見せるのが奇術とされる。ただ、これとは別に、マジックにはさまざまなジャンルがある。たとえば、観客との距離が近いクローズアップマジック、観客と離れてステージ上で行うステージマジック、ステージマジックの中でも仕掛けを利用した大掛かりなイリュージョンなど。また、使う道具別にカードマジック、コインマジックなどに分類されることもあり多様だ。大きな仕掛けを得意とするマジシャンでも、最初はカードやコインを扱うマジックからスタートし、コツコツと腕をみがきながら次のステップをめざすのが一般的だ。
これがポイント!
マジシャン養成の専門学校はほとんどない
マジシャンになるには資格・学歴は関係ない。基礎を学べる学校を利用したいが、専門学校はほとんどなく、プロのマジシャンが教えている小規模なスクールやマジック教室が全国に点在しているだけだ。マジシャン希望者は、そうしたプロマジシャンの中から自分が目標とするマジシャンを見つけ、弟子入りし、アシスタントとして出発するのが一般的だ。最近ではオンラインでの養成スクールを運営しているプロマジシャンもいる。また、大学のマジック研究会や動画投稿サイトYoutubeなどで学ぶなどして技術を磨きプロになる人もいる。その後、マジシャン派遣会社や芸能事務所に所属できれば、イベントなどに派遣され、仕事を得ることになる。
プロになるなら「JCMA公認マジシャン」をめざそう
マジシャンに必要な資格は必要ないが、実力を証明するための民間団体主催のプロ検定やコンテストがある。有名なのは、一般社団法人日本マジックファンデーション(NMF)の下部組織である日本クロースアップマジシャンズ協会(JCMA)が認定する「JCMA公認マジシャン」だ。試験は実技だけで、合格すると「JCMA公認マジシャン」と認められ、プロのマジシャンとしてデビューする際の肩書きになる。さらに、NMFが主催する国内でもっとも有名なコンテスト「ジャパンカップ」に入賞すると知名度がアップして、世界へ羽ばたくきっかけにもなる。
将来はこうなる
世界の舞台で活躍することも可能に
マジックの種類は多彩で、活躍の場も増えている。マジックバーのようにお客さんとの距離がとても近い舞台もあれば、ダイナミックな仕掛けで大規模なイベントを盛り上げることもできる。また、マジックは言葉が通じなくても、手先の器用さと仕掛けのたくみさで観客を楽しませることができるため、世界中で人気の高いエンターテインメントだ。ショービジネスの本場であるアメリカなどでは、活躍できるステージの数も多く、開催スケールも大きいため、報酬も高額になりやすい。国際的に活躍できる職業のひとつだ。
データボックス
収入は?
平均年収は約457~793万円。マジシャンは基本的に個人事業主であるため、実力や人気によって収入が大きく異なる。1回の出演料は数千円から、有名になると数十万円、数百万円という場合もある。
休暇は?
飲食店のステージやイベントに出張するショーなどは主催者の都合次第なので、定期的に休日をとることはできない。売れっ子ほど休みは少なく、人気がなければ毎日がお休み状態に。
職場は?
マジシャン派遣会社や芸能事務所に所属しながら、または独立後に、イベントやステージ、メディア出演、マジックバーなど。
なるためチャート
マジシャンの仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!