奥井 真也さん(QBハウスロジスカットスクール トレーナー)
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なかでも、10
QBハウスってどんな会社 ですか?
髪の毛を切るという仕事を通して、お客さまが笑顔で快適に過ごせるようにお手伝いをする会社です。
始まりは1996年。「ヘアカットはお金もかかるし、時間もかかる。もっと気軽にできないものか……」という思いから、新しい形の美容室を目指してスタートしました。
いちばん大きな特徴は、ヘアカットだけを行うという点です。シャンプーをしたり、ワックスなどをつけて髪の毛を整えたりはせず、ヘアカット1本で勝負! だからこそ、約10分という短い時間でサービスをお客さまに提供することができるんです。
QBハウスは国内外合わせて700以上の店舗があり、日本だけでなく、シンガポールや香港、台湾、アメリカにも店舗があるんですよ! 所属するスタイリストも3,000人を超えています。
奥井 さんはどんな仕事 をしていますか?
僕はQBハウスで働くスタイリストを育成し、サポートをする「トレーナー」という仕事をしています。10分でヘアカットを仕上げるのは、簡単にできることではありません。高い技術力が必要です。
QBハウスには「ロジスカットスクール」というトレーニング施設があります。そこで、10分カットに必要なQBハウス独自のカット技術や接客の仕方、お客さまへのカウンセリングの方法などを教えています。
名前に「スクール」とありますが、みんなが通う学校との違いは、生徒(研修生)は授業料を払わずに、給料をもらいながら学ぶところにあります。仕事としてしっかり学ぶ必要があるので、学校よりも厳しさはあるかもしれません。
奥井 さんはどうしてQBハウスのトレーナーになったのですか?
僕が美容師を目指したのは、中学生のときに初めてカットしてもらった美容師さんがすごくかっこよかったから。美容師になったらモテそうだなって思って(笑)。
はじめは、一般的な総合美容室に勤めていたのですが、あるとき10分カット1本で勝負している「QBハウス」に興味を持ったのがはじまりです。
値段も安いしカット時間も短いので、「技術の安売りをしているんじゃないか」って、最初は少し軽く見ていたんです。でも、実際にお客さんとして行ってみたら、スタイリストの技術に圧倒されました。
当時の僕は、ヘアカットに30~40分ほどかかっていたので、いったいどうやったらできるんだろうと思って、修行させてもらうことにしたんです。
最初はどうしたらうまくできるのか、解決策がわからなくて一人でモヤモヤ考えてしまうこともありました。でも、そのとき教えてくれた先輩が、とても親切に寄り添ってサポートしてくれて。そんな先輩の姿にあこがれてトレーナーになったんですよ。
仕事 をするとき、大切 にしていることは何 ですか?
「相手に喜んでもらいたい」という気持ちを大切にしています。
自分の周りにいるQBハウスの先輩たちって、みんなとってもかっこいいんです。僕ときちんと目線を合わせて、僕のためを思って声をかけてくれたり、教えてくれたり、怒ってくれたりする。
自分の「普通」を上から押しつけずに、相手と同じ目線で、相手の立場に立って考えてくれるかっこよさです。
美容師は、お客さまを輝かせる仕事です。自分にとっての「普通」は、みんながそれぞれ感じる「普通」と同じではありません。だからこそ、相手の価値観を引き出して共感することが大切なんだと学びました。
トレーナーの仕事も同じで、相手の価値観に立ってみないと、その人が何に困っていて、何が課題なのかが見えてきません。
だから、自分が教わってきたように、相手の目線で、相手の立場になって考え、一緒に課題に向き合う。自分が学んだことをしっかり後輩たちに伝えたいという思いで仕事をしています。
仕事 をしていて、うれしいとき、やりがいを感 じるときはどんなときですか?
自分が教えた研修生が、実際に店舗に立ってお客さまのカットをして、お客さまに喜んでもらえている姿を見たときはうれしいですね。
実際にその現場に立ち会えなくても、研修施設に戻ってきたときの顔つきや足取りから「うまくいったんだな」ってわかることもあるんですよ。
仕事 をしていて、大変 なときはどんなときですか?
研修生の疑問や困りごとをうまく解決できないときですね。それをとくに感じるのは、技術試験のときかもしれません。研修生がなかなか合格できないときには、自分の経験値の浅さや、勉強不足に歯がゆさを感じることがあります。
そんなときは、他のトレーナーの教え方を参考にしたり、どう伝えたらいいかを相談したりして解決しています。僕がうまく伝えるかどうかよりも、チームで研修生の課題を解決して、成長のサポートをすることが目的なので、積極的にコミュニケーションをとるようにしています。
QBハウスのいいところは、何といってもトレーナー同士や研修生同士で、助け合ったり学び合ったりできるところ。ライバルじゃなくて仲間なんです。
スタイリストが3,000人いるということは、それだけのノウハウが蓄積される、学び合えるということですから、大きな強みだと思っています。
今後 の目標 はありますか?
QBハウスで働く僕たちが大事にしている「想い」を、共有できるスタイリストを増やしていくことです。
QBハウスには、ロジスカットスクールを経ずに店舗に立つスタイリストも多く、僕たちの研修を受けたスタイリストは、まだそれほど多くいません。
技術力や売り上げだけではなく、チームとして長く一緒に成長していけるような、あったかい環境をもっと広げていきたいです。
そのために、スタイリストを育てるだけではなく、トレーナーも育成していきたいと思っています。
QBハウスのヘアスタイリストになるには?
ヘアスタイリストやトレーナーの仕事 に興味 があるみんなへの応援 メッセージ
ヘアスタイリストは、お客さまの髪の毛の悩みを解決したり、きれいに整えたりして、笑顔を届ける仕事。だから、相手に喜んでもらえることや「ありがとう」と言ってもらえることに、喜びを感じる人が向いているのではないでしょうか。
人を喜ばせたいという熱意があれば、美容師でもトレーナーでも、どんな仕事でも楽しくやっていけると思います。
皆さんもぜひ、お近くのQBハウスに行ってみてください。10分でお客さまを笑顔にできるすごいカット技術や、無駄のない設備を体感してもらえたらうれしいです!
取材・文/高崎薫(エイスクール) 編集/石橋沙織 撮影/鈴木謙介