歯、口、口のまわりの病気を治療・予防する。歯と口の健康を守るエキスパート。
こんな人にピッタリ!
理科(特に生物と化学)が得意な人。細かい作業が多いので、手先が器用で、集中力が長続きする人。また、どんな時でも冷静で、他人の立場を思いやって行動できるタイプの人に向いている。
どんな仕事?
歯や口の中の健康のすべてに関わるお医者さん
虫歯や、歯周病などの歯ぐきの病気の治療のほか、差し歯や入れ歯を入れたり、歯並びをよくしたりするなど、歯のすべてに関わるお医者さん。また、歯のブラッシングの指導や、歯垢や歯石の除去など、虫歯や歯の病気の予防も大事な仕事。歯科衛生士・歯科技工士との連携プレーが大きなウェイトを占める。
これがポイント!
大学の歯学部か歯科大学へ進学
歯科医師になるためのファーストステップは、大学の歯学部か歯科大学に進学すること。ここで6年間、専門知識と技術を勉強し、卒業すると、歯科医師国家試験の受験資格が得られる。大学での6年間は“本業”の歯学だけでなく、医学全般の勉強もしなければならないので、一般の大学生よりも忙しいと言われている。
歯科医師国家試験は合格率60%~65%ほど
歯科医師国家試験は選択式のペーパーテストだけで、実技試験はない。毎年3000人以上が受験し、ここ数年の合格率は60%~65%で推移している。免許を取得し、歯科医師のいる病院や診療所で1年以上の研修を積んだ後、初めて歯科医師として認められる。
将来はこうなる
歯の治療よりも、口腔内の健康維持・向上に注力
以前は「虫歯や歯周病の治療」へのニーズが高かったが、歯の健康が全身の健康を支えていることや、スポーツ選手のパフォーマンスを向上させることに繋がるなど、歯や口腔内の健康維持に注目が集まっている。今後はこのようなニーズをとらえ、「治療」だけでなく、歯並びの矯正や歯垢除去、入れ歯のケアなどにも力を入れ、質の高い医療サービスを提供していく必要がある。また、高齢化が進むことから、歯科医も訪問治療ができる体制を整えておくことが大切だ。
データボックス
収入は?
開業医と勤務医とでは大きな差があるが、全国の平均年収はおよそ787.2万円。開業医に限って言えば、年収1000万円を超える人も少なくない。
休暇は?
勤務医、開業医とも、大体は週1~2日がお休み。ただし、休日に研修会や講習会に参加するなど、常に勉強する姿勢が欠かせない。
職場は?
病院・診療所(歯科など)、保健所など。
なるためチャート
歯科医師の仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!