歯科衛生士は歯科医師の治療をサポートする仕事。歯科技工士は入れ歯などの義歯を作る仕事。共に歯科医師の重要なパートナー!
こんな人にピッタリ!
歯科衛生士は歯科医師の補助をする立場なので、医者と患者の気持ちを的確にくみ取れる、明るく細やかな性格の人が良い。歯科技工士は、患者の口に合った義歯を作る緻密な技術が要求されるので、手先が器用で几帳面な人が向いている。
どんな仕事?
歯科衛生士は歯科医師の看護師さんのような仕事
歯科衛生士は、歯科医の指示に基づいて、治療の補助と予防を行う。治療の補助とは、器具の歯科医への受け渡しや消毒など。予防とは、歯垢や歯石の除去、ブラッシングや食事の仕方などの指導が主だ。
歯科技工士は主に「入れ歯」を作るのが仕事
歯科技工士は、歯科医が患者の歯から取った歯型を元に、義歯を作ったり、口に合わなくなった義歯を修繕したりするのが仕事だ。作るものは、入れ歯、金冠、ブリッジ、継ぎ歯、差し歯など様々。患者一人一人の口にぴったり合うように仕上げるのは、とても難しく、高い技術が必要だ。
これがポイント!
専門の勉強をした後、国家試験を受ける
歯科衛生士、および歯科技工士は、それぞれの養育機関(専門学校、短大、大学など)で専門知識と技術を学んだ後、国家試験を受けることで資格を取得できる。合格率は、歯科衛生士、歯科技工士ともに毎年95%程度と高い。
将来はこうなる
歯科衛生士の仕事は「予防」が主体に
歯科衛生士は医師の数に対して不足していると言われている。特にこれからは治療より予防の比重が高まると予想されるので、将来的にも有望だ。高齢化社会の到来でお年寄りが増えるので、介護施設などで歯の健康を守る指導を行うこともますます増えていくだろう。
歯科技工士の腕が問われる時代に
高齢化社会のため、今後、入れ歯などの義歯を必要とする人は、ますます増えていくだろう。ただし、「自分にピッタリの歯」への要求も高まるだろうから、今後は義歯の出来(品質)を問われる時代が来そうだ。腕をみがく必要がある。
データボックス
収入は?
歯科衛生士は診療所の規模などによって差があるが、全国の平均年収は386.7万円。歯科技工士は年齢と経験によって差があるが、全国の平均年収は427.3万円。
休暇は?
歯科衛生士、歯科技工士ともに、勤務先の定休日にあわせることになる。ただし、歯科技工士で独立開業している場合は、自分で決められる。
職場は?
歯科衛生士は、歯科医院のほか、保健所、老人介護施設など。歯科技工士は、歯科技工所、歯科医院、大学病院の歯科技工室など。
なるためチャート
歯科衛生士・歯科技工士の仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!