地域住民の健康を守る! 乳幼児から高齢者までを対象に、生活をサポートする縁の下の力持ち。
こんな人にピッタリ!
健康や医療に関して興味があり、人と話すことが好きな人に向いている。小さな子供にも好かれ、お年寄りとも上手に付き合える人ならうまくやっていけるはずだ。数多くの専門スタッフと協力して活動することが多いので、コミュニケーション能力も必要。
どんな仕事?
地域住民を対象に、健康の維持・向上に努める
看護師の役割は、医師の指示のもと、病気やケガの治療やそのサポートをすることだ。これに対して保健師は、病気の予防や健康の維持・向上にあたるのが役目だ。地域住民の健診、乳幼児検診や妊婦の健康チェック、予防接種の実施などのほか、高齢者への看護や介護の指導も行い、地域住民の相談に乗ることも。
これがポイント!
まずは看護師養成課程を卒業しよう
保健師になるための保健師国家試験を受験するには、看護師の免許か、看護師試験の受験資格が必要となる。文部科学省指定の看護系の4年制大学か、保健師・看護師の統合カリキュラムを採用している専門学校で4年以上学べば、卒業後すぐに受験できるが、3年制の短大や専門学校を卒業している場合は、看護師の免許取得後、保健師学校や養成所で半年から1年学ぶ必要がある。
資格試験の合格率は90%以上
2020年の国家試験の合格率は91.5%、2021年は94.3%と、90%を超えている。看護師の国家試験も例年90%前後の合格率なので、大学や養成所でみっちり勉強しさえすれば、保健師になれそうだ。
将来はこうなる
高齢化や児童虐待などで活動の場が広がる
かつての保健師は保健所での健康診断や健康相談が主な仕事だった。しかし最近は、高齢化による介護や児童虐待の問題も多くなり、地域に根ざした指導を行っている保健師の仕事の範囲は広がりつつある。今後はそれぞれの相談者の置かれた環境などに応じて、的確な医療、福祉サービスを提供するといったノウハウが求められるだろう。また、働き方改革などで、従業員や職員の健康に留意する企業などが増えているため、「産業保健師」としての活躍も期待されている。
データボックス
収入は?
公務員として働くか、民間企業で働くかで変わってくるが、年収の全国平均は、475.8万円。
休暇は?
公務員として勤務している場合は、休日はきちんと取れる。企業に勤めている場合でも、休みがまったく取れないほど多忙になることはあまりない。しかし、たずさわる分野によっては、休みの日や夜間の対応が必要なこともある。
職場は?
保健所、市町村の健康部、一般企業、民間病院や診療所など。
なるためチャート
保健師の仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!