授業や生活指導を通じて、子どもたちの個性をのばし、助け合うこと、夢をえがくことの大切さを教え「生きる力」を育む。
こんな人にピッタリ!
子どもが大好きな人。子どもたちの目線でものごとを考え、その一人一人に分けへだてなく注意をはらう気配りができる人。また、子どもたちの元気に負けない体力も必要だ。
どんな仕事?
学習や生活指導からPTA活動まで仕事内容は広い
公立・私立の小学校で、満6~12才の児童の学習や生活を指導する職業。4年生以下の低学年・中学年では、担任のクラスで、国語や社会、算数などの教科を一人で教えるが、5、6年生を受け持つ場合は、専門の教科(外国語、算数、理科、体育)を複数のクラスで教える教科担任制の導入が進められている。また、授業以外にも生活指導や学校行事の運営、PTAや地域社会との協力活動など、仕事の幅は広い。初めて本格的な教育を受ける児童にとっては、大きな支えであり、指導者でもあるのだ。
これがポイント!
免許状は3種類ある
小学校教員になるには、小学校教員養成課程がある大学や短大などに進み、教員免許状を取得しなくてはならない。免許状には1種、2種、専修の3種類がある。1種は大学の教育学部などで所定の単位を修得、2種は短大などで必要な単位を修得するか、文部科学省が実施する教員資格認定試験に合格すると取得できる。また、現在は、社会福祉施設などで、7日以上の介護体験をすることが必要条件として追加されている。
採用試験実技科目対策
教員採用試験の実技試験科目は都道府県によって異なるが、水泳、体育、音楽などが行われることが多い。最低でも平泳ぎかクロールで25mは泳げること、また、ピアノやオルガンでの簡単な曲の演奏くらいはマスターしておきたい。
将来はこうなる
少子化が進むが、採用数は増えている
文部科学省による教職員定数改善計画や1クラスの少人数化などにより、採用数は増加傾向にある。いじめや不登校、学級ほうかいなどの問題が深刻化しており、採用に当たっては人間性がより重視されるようになっている。また、英語教育やプログラミング教育にも対応できる、より高いスキルを持つ教師が求められていくだろう。
データボックス
収入は?
公立の小学校では地方公務員の給与規定に基づいて給与が支給されるため、勤務する自治体によって異なる。私立の小学校の給与は学校ごとに決められる。公立・私立小学校をふくめた平均は、およそ711万円(勤続年数およそ12年7か月の場合)。
休暇は?
公立小学校は、土日・祝祭日が休みとなる。夏休み・冬休みなどは、あくまで児童の授業の休業日であり、教員は通常通り出勤している。プール指導や日直、そのほかの行事や研修などの業務についている。
職場は?
公立小学校の場合は、採用された都道府県か政令指定都市の範囲で勤務地が指定される。異動は、同一勤務が長くなりすぎた場合などに行われる。私立小学校の場合は、ほとんど転勤はない。
なるためチャート
小学校教諭の仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!