外国人に日本語の読み書きから会話まで教える。日本語を良く理解してもらうために、日本の文化や習慣を教えるのも大事な仕事。
こんな人にピッタリ!
人に教えることが好きで、日本語だけでなく、いろんな国の言葉や文化に興味がある人。文化のちがう外国人が相手だけに、オープンな性格で、包容力、忍耐力がある人に向いている。
どんな仕事?
教える相手はさまざま。文化の窓口の役割も
国内または海外で、外国人に対して日本語の読み書き、会話など教える仕事。さらに、日本語を良く理解してもらうために、日本の文化や習慣を教えることも多い。その活躍の場は、大学や日本語学校から企業の研修センター、国際救護センターまでと幅広い。教える相手も、留学生、技術習得のために来日した社会人、すでに日本で働いている人やその家族などさまざま。日本語を学ぶ目的や年齢などで対応を変えなければならない。外国人にとって、日本語教師はいわば、日本文化の窓口。責任の重い、意義深い役割だ。
これがポイント!
検定試験は難関!?
国公立の大学や国の施設で教える場合は、教員免許が必要(海外ならその国の教員免許)。それ以外の民間の日本語学校などで教えるのなら、特に資格はいらない。しかし、大学や専門学校などの日本語教師養成コースで学び、日本語の知識と教える技術を身につけておきたいところだ。さらに日本語学校では、公益財団法人日本国際教育支援協会が主催する「日本語教育能力検定試験」の合格を採用条件にしているところも多い。試験の合格率はおよそ25%前後となかなかの難関だが、チャレンジしよう。
英語と日本人としての常識を学んでおこう!
今や世界の共通語となった英語は、少なくともマスターしておきたい。海外、それも特定の国で教えたいのなら、事前にその国の言葉を勉強しておく必要もあるだろう。また日本の生活のことも教えなくてはならないので、日頃から日本人としての常識も備えておこう。
将来はこうなる
国際化時代にふさわしい、能力の高い日本語教師が求められている
日本語教師は、国際化時代には不可欠の職業。日本を訪れる外国人数は増えているため、能力の高い日本語教師が求められている。そこで政府は、「公認日本語教師」という新しい国家資格の創設を進めているところだ。また、海外で日本語を学んでいる外国人も多い。それらの人々に日本語を教えている日本語教師のうち、約8割は日本語を母国語としていない、という統計がある(国際交流基金/2018年度 海外日本語教育機関調査より)。海外に出て活躍する、日本人の日本語教師が求められている。
データボックス
収入は?
国内の日本語学校で教える場合、全国の平均年収はおよそ462万円。
休暇は?
週休1~2日という職場がほとんど。残業もあまりない。
職場は?
国内外の日本語学校をはじめ、国内の専門学校・大学・短大、海外の小・中・高等教育機関のうち「日本語教育課程」を設けているところ。日本に住む外国の外交官を対象とした日本語研修所、外国の大学や企業の技術研修生が対象の研修センター(国際協力事業団)、難民などをケアする国際救護センターなど。
なるためチャート
日本語教師の仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!
役立つ資格
日本語教師の仕事につくために役立つ資格を紹介しているよ。
日本語教育能力検定