何種類もの香りを組み合わせて新しい香りを作り出す香りのクリエーター。
こんな人にピッタリ!
鋭い嗅覚を持ち、香水やお香などの香りに興味がある人。芸術的なセンスもある人。また、その香りを忘れない記憶力がある人。
どんな仕事?
商品から生活空間まで、香り作りのスペシャリスト
数千種類もある香料を組み合わせることで、新しい香りを作る仕事だ。調香師には大きく分けて2種類ある。食品など口に入るものの香り(フレーバー)を作るのはフレーバリスト。化粧品やシャンプー、石けんなど、口に入らないものに使われる香り(フレグランス)を調合するのはパフューマーと呼ばれる。
これがポイント!
香料に関係する科学系の勉強が必要
調香師に特別な資格は必要ないが、現在活躍する調香師のほとんどは、香料会社や化粧品メーカー、食品メーカーなどの研究・開発部員というのが実情だ。調香師になるには大学で化学、薬学などの勉強をし、そうした会社への就職を目指すのが一般的だ。調香を学べる専門学校は少なく、就職の際に大卒以上を条件にする会社が多い。
将来はこうなる
香りを楽しむ時代に調香師の活躍が期待される
アロマが生活に定着してきたように、香りに対する人々の関心も高まっている。香りをセールスポイントにする食品の開発や、オフィス、レストランなど空間の香りづけ、部屋を癒しの香りで包むルームフレグランスの提案など、新たな需要も増えてきた。調香師は一人前になるのに時間がかかる仕事だが、活躍の舞台は間違いなく広がっている。香りに敏感な文化を持つ欧米諸国は、日本以上に需要は高く、実力次第で海外で働くチャンスもある。
データボックス
収入は?
企業内で働くケースが多いので一般のサラリーマンに準じるが、専門職としてやや高めに設定されるようだ。一人前の研究・開発部員になると、月収40万円前後に。
休暇は?
一般企業であれば土日が休みになることが多いが、就職した企業によって異なる。
職場は?
化粧品メーカーや香料会社など。少数だが、最近ではフリーの道が広がりつつある。
なるためチャート
調香師の仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!