化学分析員（分析化学技術者）

製品(せいひん)中(ちゅう)にふくまれる成分(せいぶん)やその量(りょう)の分析(ぶんせき)、調査(ちょうさ)などを行(おこな)うのが化学(かがく)分析(ぶんせき)員(いん)の仕事(しごと)だ。製造(せいぞう)業(ぎょう)に関連(かんれん)した化学(かがく)分析(ぶんせき)としては、製造(せいぞう)する中(なか)で取(と)ったサンプルを分析(ぶんせき)することで、成分(せいぶん)量(りょう)におかしなところはないか、変(へん)な化学(かがく)反応(はんのう)をして悪(わる)いものに変化(へんか)していないかなどを確(たし)かめ、現場(げんば)の作業(さぎょう)の目安(めやす)を意見(いけん)する。また環境(かんきょう)関連(かんれん)の化学(かがく)分析(ぶんせき)としては、空気(くうき)、水(みず)、土(つち)などのサンプルを分析(ぶんせき)機器(きき)にかけて成分(せいぶん)の特定(とくてい)と量(りょう)を求(もと)め、結果(けっか)を報告(ほうこく)書(しょ)にまとめる作業(さぎょう)を行(おこな)っている。医療(いりょう)や環境(かんきょう)衛生(えいせい)、遺伝子(いでんし)、金属(きんぞく)、食品(しょくひん)、生物(せいぶつ)などの研究(けんきゅう)室(しつ)で働(はたら)き、活躍(かつやく)の場(ば)は幅広(はばひろ)い。

化学(かがく)分析(ぶんせき)員(いん)になるには、工業(こうぎょう)高校(こうこう)の工業(こうぎょう)化学科(かがくか)、分析(ぶんせき)化学(かがく)専門(せんもん)学校(がっこう)、大学(だいがく)の理学部(りがくぶ)化学科(かがくか)、工学部(こうがくぶ)化学(かがく)学科(がっか)などで、化学(かがく)などの基礎(きそ)知識(ちしき)を学(まな)ぶことが必要(ひつよう)だ。分析(ぶんせき)には正確(せいかく)さと速(はや)さが求(もと)められるため、判断力(はんだんりょく)も問(と)われる。研究所(けんきゅうじょ)に入(はい)ってからは、先輩(せんぱい)の分析(ぶんせき)員(いん)から分析(ぶんせき)技術(ぎじゅつ)を学(まな)び、実践(じっせん)の中(なか)でも日々(ひび)技術(ぎじゅつ)を覚(おぼ)えていく。分析(ぶんせき)をいらいした人(ひと)の希望(きぼう)にこたえるために、どんな物質(ぶっしつ)でも一番(いちばん)よい方法(ほうほう)で分析(ぶんせき)できるようになるまでには、10年(ねん)以上(いじょう)はかかると言(い)われている。

近年(きんねん)、高(こう)機能(きのう)な新(しん)素材(そざい)がどんどん生(う)み出(だ)されていることもあり、製品(せいひん)開発(かいはつ)には成分(せいぶん)や量(りょう)を分析(ぶんせき)し、化学的(かがくてき)な解析(かいせき)を行(おこな)うことは欠(か)かせない。また、環境(かんきょう)を守(まも)るためや人(ひと)の健康(けんこう)のための決(き)まり事(ごと)が厳(きび)しくなってきているため、分析(ぶんせき)をする機会(きかい)が増(ふ)えている。それにともない、分析(ぶんせき)技術(ぎじゅつ)も高度(こうど)化(か)し、より専門的(せんもんてき)な知識(ちしき)や技術力(ぎじゅつりょく)を求(もと)められるようになってきている。化学(かがく)分析(ぶんせき)員(いん)に対(たい)する期待(きたい)はこれからも大(おお)きくなっていくだろう。

月収(げっしゅう)は15～31万(まん)円(えん)くらい。

週休(しゅうきゅう)二日(ふつか)。

各種(かくしゅ)生産(せいさん)会社(がいしゃ)、分析(ぶんせき)受託(じゅたく)会社(かいしゃ)、臨床(りんしょう)検査(けんさ)部門(ぶもん)、食品(しょくひん)などの検査(けんさ)機関(きかん)、地方(ちほう)自治体(じちたい)など。

仕事(しごと)のなり方(かた)が一目(ひとめ)でわかるチャートだよ！