林業

体力(たいりょく)に自信(じしん)のある人(ひと)、自然(しぜん)が好(す)きな人(ひと)。

木材(もくざい)にするスギやヒノキを切(き)りたおし、その土地(とち)にまた新(あたら)しく木(き)の苗(なえ)を植(う)えて育(そだ)てるのが仕事(しごと)だ。木(き)は、木材(もくざい)にできる大(おお)きさになるのに約(やく)50～60年(ねん)かかる。その間(あいだ)、周囲(しゅうい)に生(は)える草(くさ)をかったり、余分(よぶん)な枝(えだ)を切(き)ったりと手入(てい)れが欠(か)かせない。切(き)った木(き)は、山(やま)のふもとまでロープや滑車(かっしゃ)を使(つか)って運(はこ)び、ショベルカーやクレーンなどでトラックに積(つ)み込(こ)む。木(き)を切(き)る作業(さぎょう)は急(きゅう)な山(やま)の斜面(しゃめん)で行(おこな)うため、肉体的(にくたいてき)にハードな労働(ろうどう)といえる。

林業(りんぎょう)に就(つ)くために資格(しかく)は問(と)われないが、チェーンソーやショベルカーをあつかうための資格(しかく)は、仕事(しごと)で必要(ひつよう)になってくる。林業(りんぎょう)科(か)のある高校(こうこう)や大学(だいがく)では、木(き)が育(そだ)つまでの知識(ちしき)やチェーンソーを使(つか)った木(き)の切(き)り方(かた)などを学(まな)ぶことができる。こうした学校(がっこう)を卒業(そつぎょう)後(ご)、全国(ぜんこく)にある森林(しんりん)組合(くみあい)や民間(みんかん)の林業(りんぎょう)会社(がいしゃ)に就職(しゅうしょく)するのが一般的(いっぱんてき)だ。

高校(こうこう)の普通(ふつう)科(か)や大学(だいがく)を出(で)た人(ひと)、転職(てんしょく)して林業(りんぎょう)をやってみたいと考(かんが)えている人(ひと)のために、森林(しんりん)組合(くみあい)など地域(ちいき)の事業体(じぎょうたい)がガイダンスや講習(こうしゅう)会(かい)を開(ひら)いている。また、各(かく)都道府県(とどうふけん)には知事(ちじ)が指定(してい)する「林業(りんぎょう)労働力(ろうどうりょく)確保(かくほ)支援(しえん)センター」があり、林業(りんぎょう)をめざす人(ひと)の相談(そうだん)窓口(まどぐち)になっているので、活用(かつよう)したい。

陸地(りくち)面積(めんせき)に対(たい)する森林(しんりん)面積(めんせき)の割合(わりあい)で計算(けいさん)すると、日本(にほん)は世界(せかい)有数(ゆうすう)の森林(しんりん)が多(おお)い国(くに)だ。しかし、林業(りんぎょう)に従事(じゅうじ)する人(ひと)の高齢(こうれい)化(か)と人手(ひとで)不足(ぶそく)によって、山(やま)の手入(てい)れが行(い)き届(とど)いていないのが現状(げんじょう)だ。林野庁(りんやちょう)が林業(りんぎょう)の担(にな)い手(て)を育成(いくせい)するための「緑(みどり)の雇用(こよう)」事業(じぎょう)を実施(じっし)するなど、国(くに)も力(ちから)を入(い)れている、木(き)は植(う)えれば育(そだ)つ、再生(さいせい)できる資源(しげん)であり、地球(ちきゅう)温暖化(おんだんか)対策(たいさく)としても森林(しんりん)保護(ほご)の重要性(じゅうようせい)は高(たか)まっている。職業(しょくぎょう)としての林業(りんぎょう)は将来(しょうらい)、有望(ゆうぼう)だ。

30～40代(だい)で平均(へいきん)月収(げっしゅう)は25～30万(まん)円(えん)ぐらい。

自然(しぜん)の中(なか)での仕事(しごと)なので、天候(てんこう)に左右(さゆう)されることが多(おお)く、“土日(どにち)は休(やす)み”のような定期(ていき)の休(やす)みは取(と)りにくい。

森林(しんりん)組合(くみあい)や林業(りんぎょう)を事業(じぎょう)としている会社(かいしゃ)。また、公務(こうむ)員(いん)として、国(くに)や都道府県(とどうふけん)、市町村(しちょうそん)の林業(りんぎょう)担当(たんとう)部署(ぶしょ)で林業(りんぎょう)にたずさわることもできる。

林業(りんぎょう)の仕事(しごと)につくための主(おも)なルートが一目(ひとめ)で分(わ)かるチャートだよ！