水族館などでイルカを飼育し、芸を教えてショーに出て、イルカと人間がふれ合える環境を作るのが役目。ドルフィントレーナー、イルカ訓練士などとも呼ばれる。
こんな人にピッタリ!
目標に向かって突き進む人。正直な人。人の面倒を見るのが好きな人。
どんな仕事?
イルカの飼育と調教をおこない、イルカショーに出る
水族館やマリンパークなどで、イルカを飼育しながら調教してショーをおこなうのが仕事だ。イルカの体調管理やトレーニング方法といった知識はもちろん、イルカについて楽しく解説する技術や、入園者をわくわくさせるショーのプログラムを考えるなど、専門知識が求められる。生き物が相手のため、毎日の餌やりやプールや飼育場のそうじ、体調チェックなどの仕事も欠かせない。イルカを調教しながら、イルカのことを研究することも可能なため、イルカ好きな人にとってやりがいの大きい仕事だ。
これがポイント!
大学や専門学校でイルカだけでなく水生生物について学ぶ
イルカの調教師になるには特に資格は必要ないが、イルカについての深い知識と水生生物全般についてのはば広い知識が求められる。そのため、大学の水産学部や海洋学部、もしくは動物分野の専門学校で学び、水族館やマリンパークなどに採用されるのが主流だ。プールや水槽の中で仕事をするときに必要なダイビングの免許、潜水士、獣医師、学芸員などの資格を持っていると仕事にいかすことができるので、就職活動には有利だ。イルカの調教師は人気のある職業のわりに求人募集が少ないため、情報をこまめに集めるしかない。運よく水族館に入れたとしても、イルカの担当になるには時間がかかる覚悟も必要だ。なお、公立の水族館の場合は、公務員試験に合格する必要がある。
将来はこうなる
来園者にイルカを知ってもらう努力が必要
近年は、イルカショーのほかにもイルカと人間が直接ふれ合えるような水族館やマリンパークが増えてきた。少子化などで水族館を訪れる人が減る中、どの施設もイルカショーに工夫をこらし、個性を打ち出そうと努力している。今後、イルカの調教師には来園者にイルカの魅力をより知ってもらうための努力、企画力が求められていくだろう。
データボックス
収入は?
勤める場所や雇用形態によってもちがってくるが、月収17万円くらいからだ。
休暇は?
水族館などは冬場は来園者が少ないため、月に8日以上休日が取れるところも。一方、夏場はとてもいそがしく、休日は少なくなる。
職場は?
なるためチャート
イルカの調教師の仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!