不動産(土地や建物)の価値を評価する専門家。弁護士や公認会計士と同様に、国家試験によってあたえられる資格である。
こんな人にピッタリ!
几帳面な人。物事に熱中できる人。計算が得意な人。
どんな仕事?
土地や建物の価値を知りたい時に活躍
不動産を売る人・買う人に対して、公平な立場でふさわしい金額を付けたり、金融機関からお金を借りる場合の不動産鑑定や、国や地方公共団体に関わる不動産の価値を評価する鑑定業務などを行う。不動産の鑑定は不動産鑑定士だけができるものだ。多くの不動産鑑定士は不動産鑑定事務所に勤めるが、不動産会社、信託銀行などの金融機関、建築・土木会社などに勤める人もいる。ほかにも、不動産コンサルタントとして活躍する人もいる。
これがポイント!
不動産鑑定士は国家資格
不動産鑑定士になるには、国家資格を取得する必要がある。不動産鑑定士試験は学歴・経験を問わずに受けられる。短答試験と論文式試験に合格し、さらに実務修習(実際の仕事経験)を1年、あるいは2年受け、その後「修了考査」と呼ばれる最終テストをクリアすると、各都道府県に登録されて、正式に不動産鑑定士となる。
不動産会社や信託銀行で働きながら資格を目指す
不動産鑑定士の資格は、不動産会社、信託銀行などに就職した後、不動産取引や信託管理などに携わるなかで取得を目指すケースもあるようだ。また、不動産鑑定士試験に特化した専門学校などもある。
将来はこうなる
不動産のコンサルタント業務はニーズが高まる
不動産鑑定をAI(人工知能)で行うケースも出てきた。立地条件や交通の利便性などの情報を数値化し、データベース化すれば、ある程度の価値評価は可能だからだ。ただ、不動産を売りたい人、買いたい人との直接交渉が不要になるはずもなく、密にコミュニケーションをとりながら顧客に対応するコンサルタント業務は、むしろニーズが高まっている。国家資格の難しさから不動産鑑定士の数は簡単には増えないので、将来的にもライバルは少なくてすみそうだ。
データボックス
収入は?
月給は30~40代で、平均45~50万円くらい。独立するとアップすることも可能。
休暇は?
一般企業は週休二日制。
職場は?
不動産鑑定事務所、不動産会社、信託銀行など。
なるためチャート
不動産鑑定士の仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!