おもに木造の建物を作り、修理をする職人。神社や仏閣を手がける大工のことは「宮大工」と言う。
こんな人にピッタリ!
体力に自信のある人。物を作るのが好きな人。手先が器用な人。
どんな仕事?
大工道具を使い、職人技で日本に合った家を作る
ノミやカンナや金づちなどの大工道具、電動工具を使って、柱や梁、天井、壁、床などの下地を加工し、建物を組み立てるのが大工の仕事だ。今は、あらかじめ工場で加工した骨組みや下地を使って組み立てることが多いが、木と木を組み合わせる「木組み」という昔ながらの工法にこだわり、家を建てる大工もいる。自分が作った家に住むお客さんから「住み心地がいいよ。いろいろ工夫してくれてありがとう!」と笑顔で言われると達成感以上のものを味わうことができる。
これがポイント!
建設会社や工務店などに入社するのが一般的
大工になるには、特に学歴や資格は求められない。建築・土木系の専門学校や職業訓練学校を卒業して建設会社や工務店などに入るか、工務店を営む棟梁に弟子入りして大工になる。大工は職人なので、現場で技術を覚え、経験を積んで一人前になっていく。一つの建物を作るには、設計図を書く建築士、大工職人、左官職人、内装業者など多くの職人が関わるため、協調性や人をまとめ上げる力も必要になってくる。
将来はこうなる
今は新3K時代! 高い技術を持つ大工職人は将来有望
大工の仕事は「きつい・きたない・危険」の3Kと言われたこともあったが、今では国土交通省などが「給料・休日・希望」の新3Kを提案し、業界全体で働きやすい職場づくりが進められている。また、建売住宅に飽き足らず、自分らしい家づくりを求めるお客さんも増えている。確かな技術を身につければ、大工職人は将来も有望な職業だ。
データボックス
収入は?
月収は30万円くらい。能力の高い大工であれば、月収40~50万円くらい。それ以上かせぐ大工もいる。
休暇は?
建設会社、大手の工務店などは週休二日制。雨の日は基本的に休みになるが、室内でやる仕事もあるため、必ず休みになるというわけではない。
職場は?
建築現場、建設会社など。
なるためチャート
大工の仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!