作家
こんな人 にピッタリ!
「文章を書くのが好き」なだけではダメ。筆1本で人を面白がらせたい、感動させたいという強い欲求を持ち、想像力が豊かな人。
どんな仕事 ?
小説 やエッセイを書 く。それ以外 の作業 も多 い
純文学、歴史小説、推理、SF、ノンフィクション……等々、さまざまなジャンルの文章を書くのが仕事。自分で想像した物語や事実に基づいた物語を描き出す小説、作者が感じたり思ったりしたことを書き記すエッセイ、評論、絵本、詩など、文学の形式は人によって様々。それらを新聞・雑誌・本・インターネットなどで発表することで生計を立てる。有名作家や人気作家は、講演会やセミナー、トークショー、サイン会、テレビやラジオに出演することもある。一方で、作家を専業にしている人はごく少数。新人作家のなかには、アルバイトや別の仕事をしながら作品を書く人もいる。
これがポイント!
ひたすら書 きまくれ!
作家になるための特別な資格はない。学歴も関係なく、中卒でも大学院卒でも作家になれる。作家への唯一の道は、読書や人生経験をベースに想像力を働らかせ、ひたすら書いて、書いて、書きまくること。独りよがりになる危険を避けるため、常に他人の評価を仰ぐようにする姿勢も大切だ。作家志望者が通う専門学校もあるので、授業の課題として書いた文章を評価されるのも勉強になるだろう。同じ文章を書く仕事として、新聞社や出版社、編集事務所勤務、またはフリーライターを経て作家を目指す道もある。直接デビューにはつながらないが、作品の投稿や持ち込みをするときに読んでもらえやすいといったコネは作れるかもしれない。
作家 デビューのチャンスはインターネットに!
デビューのきっかけはいくつかあるが、一般的な方法は、出版社が開催する「新人賞」を受賞すること。別の方法としては、自費出版した本や同人誌を販売し、アマチュアとして知名度を上げること。話題の作家として大手出版社からスカウトされて商業デビューできるかもしれない。ただし、自費出版はお金と手間がかかる。その点、インターネットにある無料の小説投稿サイトは、全世界の人に自分の作品を読んでもらうチャンスがある。実際、そこに掲載された人気作品を大手出版社が本にまとめて発売するのは珍しくない。しかも、ネット上の小説投稿サイトでは読んだ人からダイレクトにきびしい評価を受けることもあるので、プロの作家を目指す者にとっては、根性と技術をみがくのにちょうどいい発表の場と言えるだろう。
将来 はこうなる
作家 の活躍 の場 が拡大 していく
現在は、出版不況が叫ばれ、若者を中心に活字離れの傾向が強まっていると言われる。だが、映画やテレビドラマ、アニメやゲームでは、小説が原作になるケースが多い。その分、作家にはこれまでにないアイデアが求められている。小説と各種メディアとのつながりは、さらに密になっていくはずだ。作家の活躍の場は、今後さらに拡大していくことだろう。
データボックス
収入 は?
ゼロから数億円まで様々。作家の主な収入は、新聞や雑誌の連載小説の場合、各回ごとの料金である「原稿料」と、連載をまとめた本が売れた時に発生する「印税」。連載時の原稿料は、400字詰め原稿用紙1枚につき4000~5000円程度だが、これはあくまでも平均額。掲載紙の発行部数や作家の売れっ子度により原稿料は上下する。印税は、その本の売り上げの数%(通常は10%)が作家の収入になる仕組みだ。本がまったく売れなければゼロだが、ベストセラー作家ともなれば、数億円にもなる。また、小説が映画やテレビドラマ化されれば、作品の使用料である「著作権料」も得られる。さらに人気作家は、講演料やテレビ出演料など、副収入も増えていく。
休暇 は?
時間の使い方は自由で、休暇は思うままに取れる。だが、締め切りが近づけば、休みなしで机に向かわなければならない。売れっ子になればなるほど、時間的ゆとりは減っていく。
職場 は?
自宅。自宅とは別に仕事場を借りて作業する作家もいる。
なるためチャート
作家の仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!