自分の身体を使ってパフォーマンスを披露し、見る人に感動を与える。クラシックバレエからストリート系ダンスまでさまざまな種類がある。
こんな人にピッタリ!
ダンスが好きなのはもちろん、なにを表現したいのかを考えられる人。厳しいレッスンに耐えられるタフな精神力も必要だ。
どんな仕事?
自分の身体全体を使って表現活動をおこなう
ダンサーとは、自分の身体全体を使って表現活動をおこない、それを仕事とする人のことだ。クラシックバレエ、社交ダンス、モダンダンス、前衛舞踊、ストリート系ダンスなど、表現方法にさまざまな種類がある。活躍の場は舞台やテレビ、アーティストのコンサート、イベント、テーマパークなど。基本的には出演料で生計を立てるが、ストリート系ではパフォーマンスを競う「ダンスバトル」が盛んで、高額賞金が出る大会も開催されている。また、観客の前でパフォーマンスを披露するだけでなく、ダンススクールの講師や振付師として活躍するダンサーも多い。
これがポイント!
基本を学ぶには専門学校やダンススクールへ
ダンサーに資格は必要ないが、基本技術や表現力を学ぶため、自分が表現したい種類のダンス専門学校やダンススクールに通うのが一般的だ。卒業後はバレエ団や劇団、プロダクション、ダンススタジオなどに所属するか、フリーとしてオーディションを受けながら仕事のチャンスをつかんでいく。クラシックバレエの場合、10代から海外留学を目指す人も少なくない。また、ストリート系はダンスチームが各地で誕生していて、国内はもちろん、世界的な大会で活躍する有名ダンスチームも誕生している。
将来はこうなる
ストリート系はオリンピック新種目にも
中学校の授業で必修科目になっていることもあり、ダンスへの関心は高い。特に成長著しいのがストリート系だ。プロダンスリーグ「D.LEAGUE(ディーリーグ)」が発足し、全国各地でダンスチームが誕生している。2024年、パリオリンピック競技大会では「ブレイキン(ブレイクダンス)」が新種目になったり、注目は高まる一方だ。ダンサーだけでなく、育成する仕事やイベント運営など、ダンス関連の仕事が多彩に広がっていくものと予想される。
データボックス
収入は?
ミュージカル劇団などで月給制を取るところもあるが、そうした例はごくまれで、仕事を一つするごとにギャラをもらうケースが多い。イベントなどの1ステージで1万円前後。そのためアルバイトで生活するダンサーは少なくない。ただ、ダンサーとして経験を重ね、振付師に転身して成功した場合、年収1000万円以上というタレント並みの収入を得ることも。
休暇は?
休暇や勤務時間は仕事次第。仕事がなければ毎日が休みということも。
職場は?
劇場、クラブ、テーマパーク、イベント会場など。
なるためチャート
ダンサーの仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!