舞台やテレビ、映画で、自分とは違う役柄をリアルに演じるプロフェッショナル!
こんな人にピッタリ!
役になりきることを楽しめる人。自分の考えや意見をしっかり持っている人。過酷な撮影にも耐えられる体力があり、忍耐力や精神的な強さも必要だ。
どんな仕事?
演じるのは個人作業でも、作品づくりは共同作業
テレビ、舞台、映画などの登場人物を演じ、観る人に感動を与えるのが俳優の仕事。演じることは俳優一人一人の個人作業だが、多くの共演者やスタッフとの共同作業で作品は完成する。素晴らしい作品のチームの一員であることに、喜びややりがいを感じることができるのも、俳優という仕事の醍醐味だ。
これがポイント!
芸能プロダクションか劇団に所属するのが一般的
芸能プロダクションは、新人の発掘・養成、マスコミへの売り込み、出演料の交渉、スケジュールの調整・管理など、芸能人のマネージメント業務全般を行う会社。芸能人のほとんどすべては、どこかの芸能プロダクションに所属しており、俳優も例外ではない。また、多くの劇団も芸能プロダクション同様の役割を担っている。所属するにはオーディションや試験があるが、俳優やタレントの養成コースを開設しているプロダクションや劇団もあるので、まずはそこに入るのもひとつの手だ。
俳優養成所と専門学校はどう違う?
劇団や芸能プロダクションの俳優養成所は、将来の金の卵を発掘し、育てる役目も担っている。演技指導は厳しいが、実力が認められれば俳優への道が開ける。例えば劇団の養成所なら、研究生→準劇団員→劇団員と出世していくことが多い。一方、専門学校もあり、演技を基本から教えてくれるのでまったくの素人でも入りやすいが、デビューには直接つながらないのが難点だ。また、演劇科や芸術系の学部・学科を持つ大学で学ぶこともできる。いずれにせよ、卒業後は芸能プロダクションや劇団のオーディションを受けることになる。まれに、テレビ番組や映画などで「主役募集!」のようなオーディションが開催されることがあり、合格すれば一気に道は開ける。
将来はこうなる
ネット配信や海外進出も! 俳優の仕事場は多彩に広がる
テレビや映画は俳優にとって重要な活躍の場だが、日本ではどちらも制作本数が減少傾向にある。一方で、インターネット配信という新たな形の活躍場所も生まれ、そこでの制作本数は増えている。また、ハリウッドやアジアの映画・テレビなど、海外に進出する日本人俳優も増えてきた。国内にとどまらず、テレビや映画といった枠にもこだわらなければ、俳優の可能性は世界に向けて広がっていくだろう。もちろん、英語をはじめ、語学力は不可欠だ。
データボックス
収入は?
年収ゼロから数千万円まで、まさに天国と地獄。小さな劇団で好きな芝居を続けている俳優の中には、アルバイトで生計を立てている人も多い。コンスタントに一定の収入を得ている俳優は少なく、収入が不安定なのが現実だ。副業で収入を確保しておく人も少なくない。
休暇は?
何時から何時までと勤務時間が決まっているわけではないので、休みは不規則。売れっ子になればなるほど、睡眠時間を取れないほど忙しくなる。俳優のタマゴは仕事より休暇のほうが多い。
職場は?
劇場の舞台、TV局や映画会社、制作会社の撮影スタジオ、ロケ地など。
なるためチャート
俳優の仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!