テレビ番組を作りあげるために、大ぜいのスタッフをまとめる制作現場の責任者。
こんな人にピッタリ!
想像力が豊かで、アイディアを形にする実行力がある人。統率力と判断力のある人。体力に自信のある人。
どんな仕事?
テレビ番組制作現場の責任者
多くのスタッフや出演者をまとめ、番組を作りあげるのが仕事だ。ジャンルは、ドラマやバラエティー、報道などさまざまだが、どの番組にしてもテレビディレクターは企画や台本、出演者などを選んで番組を演出し、音響、照明や演技指導、VTRの構成や編集まで、番組が無事に放送されるまでのすべてに関わる。番組のおもしろさは、テレビディレクターのうでにかかっていると言っていい。人気バラエティー番組の場合、コーナーごとにディレクターがいる場合が多いようだ。
これがポイント!
難関だがテレビ局への入社をめざす
テレビディレクターになる方法のひとつは、テレビ局に入社し、希望して制作部門に配属されることだ。AD(アシスタントディレクター)からスタートし、番組制作の流れを覚えていく。経験を積んだら自分で企画書を書き、OKが出れば。アシスタントではなくディレクターとして第一歩を踏み出す。ただし、テレビ局は入社そのものが難しく、採用数も少ない狭き門。新卒採用は4年生大学に限られるので、大学進学は不可欠だ。
映像・芸術系の専門学校や大学を卒業して制作会社へ
もうひとつのルートは番組制作会社に入社すること。テレビ局は、番組の制作を外部の制作会社に委託するケースが多くなっている。番組制作会社の入社条件はテレビ局ほど厳しくないので、チャンスは多い。入社したら、ADを経て、ディレクターとしての一人立ちをめざす。ディレクターに免許や資格は必要ないが、映像・芸術系の大学や専門学校で勉強しておくと、即戦力とみなされ、入社試験の際には有利だ。
将来はこうなる
映像ディレクターの可能性は広がっている
インターネットの普及もあり、テレビを観る人の数は減少している。それでも視聴率の取れる番組づくりを求められるテレビディレクターの役割は、より重要になっていくだろう。ただ、テレビのライバルとも言えるインターネットで配信するオリジナル番組は年々増えていて、その番組一つ一つにもディレクターが必要だ。テレビだけでなく、広く映像作品のディレクターの将来として考えれば、活躍の可能性は広がっていきそうだ。
データボックス
収入は?
30歳代で比べると、テレビ局のキー局(東京に本社のある民間テレビ局)なら年収1000万円をこえることもあるが、地方局では年収700~800万円くらい。番組制作会社では年収400万円程度と大きな差がある。
休暇は?
土日勤務ありのシフトや、不定期に休日をとるパターンなど、会社や担当する番組によってまちまち。
職場は?
テレビ局(キー局、地方局)、番組制作会社。
なるためチャート
テレビディレクターの仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!