メニュー閉じる

落語家

落語(らくご)江戸時代(えどじだい)()まれた日本(にほん)独自(どくじ)話芸(わげい)座布団(ざぶとん)正座(せいざ)した落語家(らくごか)一人(ひとり)ですべての登場(とうじょう)人物(じんぶつ)(えん)じ、最後(さいご)をオチでしめくくる(はなし)観客(かんきゃく)(たの)しませる。

こんな(ひと)にピッタリ!

人前(ひとまえ)(げい)をすることが()きな(ひと)修業(しゅうぎょう)にたえるための向上心(こうじょうしん)根気(こんき)がある(ひと)

どんな仕事(しごと)

一人(ひとり)何人(なんにん)もの登場(とうじょう)人物(じんぶつ)(えん)じる伝統(でんとう)話芸(わげい)

落語(らくご)という言葉(ことば)は「オチのある(はなし)」という意味(いみ)の「()とし(ばなし)」から()ている。そのことから、()とし(ばなし)をする芸人(げいにん)である落語家(らくごか)は「噺家(はなしか)」とも()ばれる。落語(らくご)特長(とくちょう)は、面白(おもしろ)おかしい(はなし)感動的(かんどうてき)人情(にんじょう)(ばなし)正座(せいざ)した落語家(らくごか)一人(ひとり)(えん)じること。落語家(らくごか)は、会話(かいわ)場面(ばめん)左右(さゆう)(かお)()きを()えたり、()ぶり()ぶりを(まじ)えて何人(なんにん)もの登場(とうじょう)人物(じんぶつ)(えん)()ける。さらに、扇子(せんす)()ぬぐいを様々(さまざま)道具(どうぐ)()たてる独特(どくとく)演技(えんぎ)登場(とうじょう)人物(じんぶつ)()()きと表現(ひょうげん)する。しかし、(おな)(はなし)でも落語家(らくごか)によって(えん)(かた)がまるでちがい、オチがちがうことさえある。それを(あじ)わうのも落語(らくご)(たの)しみの(ひと)つだ。また、東京(とうきょう)落語(らくご)江戸(えど)()言葉(ことば)使(つか)う「江戸(えど)落語(らくご)」、関西(かんさい)落語(らくご)大阪弁(おおさかべん)などの上方言葉(かみがたことば)使(つか)う「上方(かみがた)落語(らくご)」と()ばれ、それぞれ(えん)(かた)もちがう。屋内(おくない)(えん)じられてきた江戸(えど)落語(らくご)は、(わら)わせながら(こころ)にうったえかける人情(にんじょう)(ばなし)などをじっくり()かせる。一方(いっぽう)路上(ろじょう)(えん)じられていた上方(かみがた)落語(らくご)は、目立(めだ)つように、にぎやかに(わら)わせる。(はなし)途中(とちゅう)三味線(しゃみせん)太鼓(たいこ)などの楽器(がっき)演奏(えんそう)する演出(えんしゅつ)(はい)ったり、場面(ばめん)()わる合図(あいず)として落語家(らくごか)自身(じしん)(ちい)さな拍子木(ひょうしぎ)手前(てまえ)()かれた小机(こづくえ)をカチッと()ったりするのは上方(かみがた)落語(らくご)だけの技法(ぎほう)だ。そのように(えん)(かた)はちがうが、江戸(えど)()まれた(はなし)上方(かみがた)落語(らくご)()()れたり、(ぎゃく)上方(じょうほう)()まれた(はなし)江戸(えど)落語(らくご)()()れたりした演目(えんもく)もある。それぞれ登場(とうじょう)人物(じんぶつ)場所(ばしょ)設定(せってい)などが()わっているので、()(くら)べると面白(おもしろ)い。

これがポイント!

師匠(ししょう)弟子入(でしい)りしないと落語家(らくごか)にはなれない

落語家(らくごか)になるための特別(とくべつ)資格(しかく)はなく、養成所(ようせいじょ)専門(せんもん)学校(がっこう)もない。落語家(らくごか)になるには、自分(じぶん)()きな落語家(らくごか)弟子入(でしい)りするしかないのだ。弟子(でし)は、師匠(ししょう)となる落語家(らくごか)(いえ)()みこむか毎日(まいにち)(かよ)って、師匠(ししょう)から落語(らくご)仕事(しごと)仕方(しかた)落語(らくご)(かい)礼儀(れいぎ)作法(さほう)などを無料(むりょう)(おそ)わる()わりに、家事(かじ)(くるま)運転(うんてん)など師匠(ししょう)()(まわ)りの世話(せわ)をする。修業(しゅうぎょう)制度(せいど)があるのは、江戸(えど)落語(らくご)上方(かみがた)落語(らくご)(おな)じだ。上方(かみがた)落語(らくご)場合(ばあい)は「年季(ねんき)修業(しゅうぎょう)」と()ばれる。3(ねん)ほどして師匠(ししょう)から修業(しゅぎょう)()えた許可(きょか)をもらえると「年季(ねんき)()け」となり、一人(いちにん)(まえ)になれる。一方(いっぽう)江戸(えど)落語(らくご)には「真打(しんうち)制度(せいど)」と()ばれる階級(かいきゅう)制度(せいど)がある。修業(しゅうぎょう)()むことで「見習(みなら)い・前座(ぜんざ)(ふた)()真打(しんうち)」と、(すこ)しずつ階級(かいきゅう)()がっていく。個人差(こじんさ)はあるが、入門(にゅうもん)して4(ねん)ほどで(ふた)()昇進(しょうしん)し、そこからさらに10(ねん)ほど修業(しゅうぎょう)(かさ)ねてようやく真打(しんうち)になれる。一人(いちにん)(まえ)である真打(しんうち)になると、師匠(ししょう)となって弟子(でし)(そだ)てることができるのだ。

所属(しょぞく)する団体(だんたい)によって落語(らくご)(えん)じる場所(ばしょ)(ちが)

東京(とうきょう)には「落語(らくご)協会(きょうかい)」「落語(らくご)芸術(げいじゅつ)協会(きょうかい)」「落語(らくご)(たて)川流(かわりゅう)」「五代目(ごだいめ)円楽(えんらく)一門(いちもん)(かい)」という4つの落語(らくご)団体(だんたい)がある。(むかし)(ひと)つの団体(だんたい)だったが、意見(いけん)対立(たいりつ)などで()かれたのだ。東京(とうきょう)には毎日(まいにち)落語(らくご)上演(じょうえん)している寄席(よせ)が四(けん)あるが、団体(だんたい)()かれたことが原因(げんいん)で、ある寄席(よせ)落語(らくご)芸術(げいじゅつ)協会(きょうかい)所属(しょぞく)する落語家(らくごか)しか出演(しゅつえん)できない()まりになっている。また、立川(たてかわ)(りゅう)円楽(えんらく)一門(いちもん)(かい)は4(けん)とも出演(しゅつえん)できない。そこで立川(たてかわ)(りゅう)円楽(えんらく)一門(いちもん)(かい)落語家(らくごか)は、劇場(げきじょう)やホールで落語(らくご)(かい)(ひら)いている。ただし、ちがう団体(だんたい)落語家(らくごか)同士(どうし)(なか)(わる)いわけではない。ちがう団体(だんたい)落語家(らくごか)(おな)落語会(らくごかい)出演(しゅつえん)することもある。また、師匠(ししょう)許可(きょか)があれば、(べつ)一門(いちもん)師匠(ししょう)落語(らくご)(おそ)わることもある。一方(いっぽう)上方(かみがた)落語(らくご)には「上方(かみがた)落語(らくご)協会(きょうかい)」があるが、協会(きょうかい)(いん)である落語家(らくごか)(おお)くは大手(おおて)芸能(げいのう)プロダクションに所属(しょぞく)している。上方(かみがた)落語家(らくごか)は、所属(しょぞく)する芸能(げいのう)プロダクションの劇場(げきじょう)などで(おこな)われる落語会(らくごかい)や、協会(きょうかい)運営(うんえい)する大阪(おおさか)寄席(よせ)天満(てんま)天神(てんじん)繁昌亭(はんじょうてい)にも出演(しゅつえん)できる。話芸(わげい)をみがくには、観客(かんきゃく)(まえ)(えん)じる経験(けいけん)大切(たいせつ)だ。自分(じぶん)将来(しょうらい)のためには、落語(らくご)団体(だんたい)様々(さまざま)問題(もんだい)(かんが)えて一門(いちもん)師匠(ししょう)(えら)必要(ひつよう)があるだろう。

将来(しょうらい)はこうなる

落語(らくご)人気(にんき)はすたれない

落語家(らくごか)主人公(しゅじんこう)にしたテレビドラマなどが放映(ほうえい)されると、それを()(わか)世代(せだい)寄席(よせ)落語会(らくごかい)につめかける「落語(らくご)ブーム」がこれまで何度(なんど)()きている。落語(らくご)()らなかった(ひと)も、実際(じっさい)落語(らくご)にふれるとその面白(おもしろ)さに(こころ)をうばわれてしまうのだ。現在(げんざい)は、寄席(よせ)落語会(らくごかい)だけでなく、より気軽(きがる)落語(らくご)(たの)しめる落語(らくご)カフェなども()えている。さらに、コロナ()()()えるために(はじ)まったオンライン配信(はいしん)による有料(ゆうりょう)落語会(らくごかい)無料(むりょう)動画(どうが)配信(はいしん)もある。さらに、ポッドキャストなどのネットラジオでは、落語(らくご)関連(かんれん)番組(ばんぐみ)多数(たすう)放送(ほうそう)されている。年齢(ねんれい)()わず(たの)しめる演芸(えんげい)である落語(らくご)は、これからもずっと(あい)されつづけていくだろう。

データボックス

収入(しゅうにゅう)は?

平均(へいきん)年収(ねんしゅう)は514~630(まん)(えん)関東(かんとう)落語家(らくごか)場合(ばあい)高座(こうざ)劇場(げきじょう)舞台(ぶたい)一席(いっせき)数百万(すうひゃくまん)(えん)関西(かんさい)落語家(らくごか)高座(こうざ)一席(いっせき)数十万円(すうじゅうまんえん)程度(ていど)ともいわれている。関東(かんとう)関西(かんさい)ではかなりの()があるといわれる。

休暇(きゅうか)は?

勤務(きんむ)時間(じかん)()まっているわけではないので、(やす)みは不規則(ふきそく)()れっ()になれば、()時間(じかん)()れないほどいそがしくなる。

職場(しょくば)は?

寄席(よせ)、ホールなどで(おこな)落語会(らくごかい)、テレビ番組(ばんぐみ)やラジオ番組(ばんぐみ)など。

なるためチャート

落語家(らくごか)仕事(しごと)につくための(おも)なルートが一目(ひとめ)()かるチャートだよ!

PAGETOP