危険と背中合わせの世界だが、使命感あふれる人にめざしてほしい、社会の平和と市民の安全を守る正義の味方。
こんな人にピッタリ!
正義感や責任感が強い人。犯人を逮捕することに加え、レスキュー活動をすることもあり、体力に自信のある人でないと務まらない。警察は組織で動くので、協調性があってルールを守れることも重要。
どんな仕事?
警察官の仕事は多種多様
警察官は刑事のように犯人を逮捕するだけが仕事ではない。地域のパトロールや地理案内などを行う地域警察、交通違反の取り締まりや交通事故現場の検証を行う交通警察、悪徳商法や少年犯罪などを担当する生活安全警察、大規模な災害が起こったときに人々を助ける警備警察、多くの警察官をバックアップする総務・警務警察など、行う仕事もいろいろなのだ。
これがポイント!
警察官になるには、身体的条件も要チェック
警察官になるには、各都道府県が実施する「警察官採用試験」に合格しなくてはならない。学科試験のほかに身体的条件もクリアする必要がある。警視庁の場合を例にとると、身長は男子が160cm以上、女子は154cm以上。体重は男子が48kg以上、女子は45kg以上。視覚や身体能力なども、警察の職務に支障がない程度には健康でなくてはならない。運動能力も必要で、柔道や剣道などの武道も身につけておきたい。
学歴や学力によって受験できる試験が異なる
警察官採用試験にはⅠ類、Ⅱ類、Ⅲ類の3種類があり、学歴や学力によって受験できる試験が異なる。大卒で警察官になるⅠ類合格者と、高卒で警察官になるⅢ類合格者とでは、初任給や昇進試験の受験資格などに差があることは覚えておこう。ちなみにⅡ類(短大卒業者に相当)は募集されない年もあるので要注意。
将来はこうなる
インターネットなどの先端技術の知識や、語学力が求められる時代に
振り込め詐欺やインターネット犯罪など、犯罪の種類は多様化している。ハイテク機器を使った犯罪も増えており、今後は最新技術に強い人材も必要とされていきそうだ。また、外国人が関係した事件も増えているため、語学力がある警察官も求められていくだろう。
データボックス
収入は?
警察官の給料は一般の公務員よりは高いのが特徴。警視庁を例にとると、令和4年1月1日現在の初任給は、Ⅰ類採用者で25万3300円、Ⅲ類採用者で21万3900円(地域手当を含める)。そのほか、扶養手当、住居手当、通勤手当、特殊勤務手当などが支給される。
休暇は?
通常勤務の場合、午前8時30分から午後5時15分まで。完全週休二日制や、3~6交代制、夜間勤務など、部署・職種によって勤務状況はさまざまだ。
職場は?
各都道府県の警察署。
なるためチャート
警察官の仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!