海上保安官
こんな人 にピッタリ!
海の上という厳しい自然のもとで仕事をしていくには、何より体力が必要だ。そのためのハードな訓練に耐える気力も備えていなければいけない。また、どんな状況でも慌てることない冷静さや、「海の警察官」としての正義感、責任感が必要。団体作業になることが多いので、規則を守り、協調性があることも大切な条件になる。
どんな仕事 ?
海上 犯罪 の取 りしまりや海難 救助 を行 う
海上保安官は海上保安庁の国家公務員。安全で美しい海を守るため、様々な仕事にたずさわっている。第1の仕事は、密輸、密航などの海上犯罪の取りしまりと、自然災害や事故が起こった時の救助活動。船同士の事故によって海に流れ出した油を取り除くことも大切な仕事だ。
船 の安全 な航行 を支 える
海上保安官の第2の仕事は、海底の地形、水深、海流などを調査して、情報を提供したり、海図などを作ったりすること。そして第3は、安全な船の旅には欠かせない灯台などの航路標識(海の道標)を設置・管理し、海の上の交通整理をする仕事だ。
将来 はこうなる
当面 、定員 は増 えそうにない
海上保安庁の定員は1万2000人程度。当面、大幅に増える予定などはない。一方、密輸、密航などは増えており、海難事故もいつ起こるか分からない。海上の安全と秩序を守る仕事はますます重要になるため、海上保安官の役割もそれに合わせて重くなる。
スペシャリストになる道 も!
海上保安大学校を卒業すると、海上勤務と陸上勤務を交互にくり返しながらステップアップする。海上保安学校を卒業すると、海上勤務を中心に経験を積んで、ステップアップを目指す。また、本人の希望と適正によって、密輸、密航などを取りしまる「国際捜査官」や、「特殊救難隊」「潜水士」などのスペシャリストになることも可能だ。
データボックス
収入 は?
海上保安官は普通の国家公務員より高めの給料をもらっている。特に、巡視船や航空機に乗る海上保安官などは、仕事が特殊なため金額が上乗せされる。
休暇 は?
原則として4週8休。ただし、24時間勤務や当直など、船で寝ることも多い。また、事件や事故が起きた場合は、長時間勤務となることを覚悟しよう。その分、代休を取れるが、休日でもいつでも連絡が取れるようにしておく必要がある。
職場 は?
海上保安大学校を卒業すると全国への転勤がある。海上保安学校を卒業すると、管区内転勤に限られる。共に海上勤務になると、大型・中型巡視船などの現場に配属される。
なるためチャート
仕事のなり方が一目でわかるチャートだよ!
