日本のトップに立つ政治家のこと。正式には「内閣総理大臣」という呼び名である。
こんな人にピッタリ!
話し上手、聞き上手な人。人の面倒を見るのが好き。責任感のある人。
どんな仕事?
社会をより良く変え、国民の暮らしを守る日本のトップ
総理大臣は、日本の行政を運営する内閣のリーダー。内閣のメンバーを決めて閣議を開催したり、国の予算や法律などの議案を国会に提出したり、各省庁を監督したりする。大きな災害が起きた時や他国から攻撃を受けた時などには自衛隊の最高指揮官として、国民の生命や財産を守るために必要な指示を出す。また、諸外国との交渉も行うなど、多くの仕事をこなしている。毎日のスケジュールは分刻みで決められ、とにかく忙しいが、国の代表となるやりがいの大きな仕事である。
これがポイント!
国会議員になって経験を積み、国民の信頼を得る
総理大臣になるには、まずは国会議員(政治家)になる必要がある。日本の憲法には、総理大臣は国会議員の中から選ぶと書かれているからだ。また、総理大臣は「文民」でなければならないとされている。文民とは職業が現役の自衛官でないことを指している。国会議員には衆議院議員と参議院議員とがいるが、どちらでもなることができる。しかし、これまでに参議院議員で総理大臣になったケースはない。基本的には、政治経験などが重んじられることが多く、最大勢力を持つ政党の党首となることを目指そう。そして国会での指名選挙によって総理大臣に指名され、天皇によって任命されると総理大臣だ。
学歴は関係ないが、有名大学出身者が多い
歴代の総理大臣のほとんどは、有名大学の出身者だ。そのため、有名大学に進学することが、総理大臣になるための第一歩とも言える。東京大学と早稲田大学は、後に総理大臣になった人が数多く卒業した大学として有名だ。しかし、本来、学歴は関係なく、総理大臣としてのずばぬけた能力があるかどうかがもっとも重要だ。
将来はこうなる
使命感にあふれた政治家が期待されている
日本は膨大な赤字国債(政府の借金)をかかえ、自国で取れる食糧やエネルギーもとぼしいなど、国家の今後に関わる重要な案件をいくつもかかえた状態だ。さらに刻々と変化する世界情勢にも目を配らなくてはならない。そのため、国民の痛みや苦しみを理解することでき、国民からのメッセージをきちんと受け止める力のある人物が必要とされる。さらに、全力で目の前にある問題に取り組む、使命感のある総理大臣が望まれている。
データボックス
収入は?
月収は約200万円くらい。これに地域手当や期末手当(ボーナス)などを加えると、年収は約4000万円くらいだ。
休暇は?
総理大臣になっている間はプライベートな時間はほとんどない。
職場は?
国会議事堂、総理大臣官邸、海外など。
なるためチャート
総理大臣の仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!