青果店(八百屋さん)
こんな人 にピッタリ!
どんな仕事 ?
お客 さんに野菜 の知識 やおいしさを伝 えながら売 る
青果店の仕事は、市場で仕入れた野菜や果物などをお店で売ること。仕入れる方法は様々で、青果店の人自身が毎朝、市場へ出向いて品定めする昔ながらのお店もあれば、市場の仲おろし業者に注文した品を届けてもらうお店もある。その日に売る野菜や果物をお店に並べるのも大切な仕事。どのように並べればお客さんの目に止まるかを考えながら並べるのだ。さらに、大きな野菜をカットしたり、小さな野菜をパックにまとめるなど、お客さんが買いやすい工夫も欠かせない。青果店がコンビニやスーパーとちがう点は、お客さんと直に接することが多いところだ。野菜がおいしい時期やオススメの食べ方など、役立つ知識をお客さんにアドバイスするのも八百屋さんならではのサービス。自分で野菜や果物を使って調理し、そのレシピをお客さんに配っている青果店もある。また、お店でお客さんに売るだけでなく、飲食店の注文を受けて配達することもある。多くのお客さんに新鮮な野菜や果物を届け、おいしく食べてもらうことが青果店で働く人の喜びだ。
これがポイント!
青果店 や市場 で働 いて仕事 を覚 える
青果店で働くためには、特に資格は求められない。店主として自立を目指すのなら、青果店や市場でアルバイトや社員として働き、野菜や果物をあつかう仕事を実際に経験するのが良いだろう。そこで野菜に関する多くの知識、市場での仕入れの方法、仕入れた商品をいくらで売れば利益になるのかなど、青果店の仕事の基本を覚えるのだ。数年修業して自立する自信がついたら、自分のお店を始めよう。ちなみに、お店でつけ物などの加工食品をあつかう場合は、保健所に食品衛生上の「営業許可」の手続きを行なわなければいけない。さらに、2021年6月に食品衛生法が改正されて、青果店も保健所に「営業届け」を出すことになった。
市場 での取 り引 きには独特 なルールがある
青果店が野菜や果物を仕入れる市場には、独特のルールがある。市場では、まず最初に「おろし売り業者」が生産者から集めた品物を「仲おろし業者」や「売買参加者」に売る。その次は、仲おろし業者が「買出人」に売る。買出人は市場へ仕入れに来た小売り店の青果店のことだ。買出人は仲おろし業者としか取り引きできず、おろし売り業者からは品物を買えない。小売り店の青果店がおろし売り業者と取り引きするためには、売買参加者の資格が必要だ。しかし、この資格を取得するには、市場によってちがうきびしい条件がある。また、市場で取り引きするには、代金の決済を肩代わりしてくれる「組合」に加入しなくてはならない。それには加入するための費用や出資金が必要だ。ただし、組合に入ると、ほかの組合員からいろいろなことを教えてもらったり、仲間として協力しあったりするメリットもある。
将来 はこうなる
新 しい方法 で生産者 とお客 さんの間 をつなぐお店 が生 き残 る
野菜や果物を作る産地の高齢化が進む日本は、海外からの輸入にたよる部分が大きい。しかし、野菜や果物は、新鮮さや安心安全であることが大切だ。その点、青果店は地場野菜をあつかうなど、毎日新鮮で美味しい物を買いたいというお客さんの要望をかなえやすいだろう。ところが、昔ながらの青果店は大型スーパーなどにおされ年々、数が少なくなりつつある。また、野菜や果物の生産者や出荷団体が市場を通さず直接小売店などに出荷したり、生産者が宅配便などを使ってお客さんに届けたり、野菜や果物の流通そのものが昔とは変化している。青果店も、めずらしい野菜や果物を育てている生産者から直接仕入れたり、それをインターネットと宅配便を使って全国に向けて売ったり、新しい方法で生産者とお客さんの間をつなぐことになるだろう。
データボックス
収入 は?
お店を出している場所によってちがってくる。お店の小売りだけではなく、飲食店などに納入しているところだと、年商何億円という所もある。平均年収は310~340万円。お店を出している場所によってちがってくる。多くの飲食店などに納入しているところだと、年商数億円というお店もある。
休暇 は?
職場 は?
青果店のお店、市場など。飲食店に商品を配達することもある。
なるためチャート
青果店(八百屋さん)の仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!