来客の対応や電話の受け答えをしたり、データ入力や会議の資料作り、物品発注などのデスクワークで職場をサポートする。
こんな人にピッタリ!
細かい作業が得意。人と話すのが好き。几帳面である。
どんな仕事?
周囲が仕事をスムーズに行なえるようにサポートする
一般事務の仕事は、会社によってちがうこともあるが、書類作成やデータ入力、資料のファイル作成、郵便物の仕分け、電話対応などの事務作業全般。パソコンを使ったデスクワークが多く、作業の流れや手順が決まっている単調な仕事が中心となる。だが、作業の正確さや効率の良さも必要なため、自分なりに日々、工夫することは大切だ。また、電話対応や来客対応などで会社の窓口になることも多いため、気配りができ、真心を持って明るく受け答えができることも求められる。そんな一般事務のサポートによって、ほかの社員は集中して自分の仕事をスムーズに進めることができるのだ。一般事務は、会社や組織を支える「縁の下の力持ち」。自分がだれかの役に立っているという思いが仕事のやりがいにつながる。さらに、毎日決まった作業をする一般事務は、工夫次第で就業時間内に仕事を終えることができる。会社にもよるが、残業が少ないことも魅力だ。
これがポイント!
一般事務を目指す人が進むべき学校は?
一般事務として仕事に就くために、特別な資格は必要ない。まったく経験がなくても始められる仕事だ。高校の普通科を卒業して就職し、一般事務に配属される人もいる。経験不要とはいえ、高校の商業科などで習うパソコンの技能を身につけておくと、就職や仕事をこなすうえで有利だ。高校卒業後の進学先のひとつである専門学校でも、一般事務職を目指す人のための学科・コースを設けているところもある。ただ、会社によっては「大学・短大卒業」などの学歴を応募条件にしている場合もある。大学や短大に進学することで就職先の選択の幅は広がるだろう。
一般事務の仕事に役立つ資格・技術
一般事務の仕事をするために必要な資格はないが、取得しておくと仕事に役立つ資格はある。そのひとつは「MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)資格」。事務作業に欠かせないマイクロソフト社製の各種パソコンソフトの操作技術を認定するものなので、仕事を効率的にこなせる技術が身につき、就職する時の強みにもなる。会社によっては、会社のお金を管理する「経理」の仕事を事務職が担当することがある。そんな時は「簿記」と呼ばれる会社の経営に関わる情報を記録する技能が役に立つ。その技術を認定するのが「簿記検定」。それぞれ主催がちがう「日商簿記」「全経簿記」「全商簿記」の3種類がある。その中でも「日商2級」が就職に有利といわれている。
また、外国との取り引きが多い会社では「英会話」の能力を求められることもある。社内外の窓口となる仕事であるため、社会常識やビジネスマナーも必要だ。
将来はこうなる
会社や団体になくてはならない存在
一般事務の仕事は幅広く、特に小さな会社では経理、人事の仕事をかねることも多い。まさに会社を支える存在といえるだろう。特に一般事務の経験者に対しては、パソコン操作のスキルなど、得意分野が求められるようになっている。経験を積んでスキルアップをしていけば、やりがいがどんどん広がっていく仕事と言える。また、積み重ねた経験はどんな業界でも活かすことができるので、転職・契約社員・パートとして新たな仕事についた時にも役立つだろう。
データボックス
収入は?
平均年収は340~470万円。正社員・派遣社員・契約社員・パート・アルバイトなど働き方は様々だが、専門性があまりない仕事なので、収入に大きな差はないようだ。
休暇は?
週休二日制。会社にもよるが、基本は土日休みとなる。長期休暇や有給休暇は取りやすい。
職場は?
会社、団体のオフィスなど。
なるためチャート
一般事務の仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!