アパレルとは衣類のこと。アパレル販売員には、着こなしのアドバイスから流行の情報まで、はば広い知識が求められる。
こんな人にピッタリ!
流行に敏感な人。人と話をするのが好きな人。体力に自信がある人。
どんな仕事?
売り場に立ってお客さんの希望に合った衣類を選ぶ手助けをする
店頭で接客して、衣類を売るのがアパレル販売員の仕事だ。衣類の特徴や品質などを説明しながら、流行の情報をお客さんに伝え、一人一人に合った衣類を選ぶ手助けをする。さらに、着こなし方や組み合せ方、小物とのコーディネートなどもアドバイスして、多くの商品を買ってもらえるように努める。自分がすすめた衣類やコーディネートを気に入ってくれるお客さんが増え、店の売り上げアップにつながるのはうれしい限りだ。一方、接客だけでなく、商品をマネキンに着せて魅力的に見せたり、並べてある商品をきちんとたたみ、商品が不足していたら補充し、倉庫にある商品を管理するのも販売員の大切な仕事。また、お客さんからの電話の応対やお客さんの名簿の作成といった事務作業も少なくない。店のホームページやSNSなどでコーディネートの提案をすることもある。
これがポイント!
接客とファッションが好きならばアパレル販売員になれる
一口にアパレル販売員といっても、その働き方は様々。おおまかに分けると、アパレルメーカーの社員、デパートの社員、セレクトショップなど小売り店の社員、アパレル販売専門の派遣社員、それぞれの小売り店のアルバイトなどがある。アパレルメーカーやデパートの社員を目指す人は、大学や短大、専門学校でファンションやビジネスについて学ぶこともあるようだ。しかし、アパレル販売員になるには、特に資格は求められない。ファッションビジネスを学んでいなくても、接客とファッションが好きならばアパレル販売員になれる。
販売能力検定の資格があると役に立つ
店頭では、衣服のクリーニングや洗濯などのメンテナンス上の注意点や、着心地、シルエットなど、お客さんから寄せられる質問は多い。そうした質問に答えられるように、商工会議所が認定する公的資格「販売士検定(リテールマーケティング検定試験)」や日本ファッション教育振興協会が認定する「ファッション販売能力検定」の資格を持っていると大いに役立つ。また、販売の現場は実力主義の世界だ。売り上げをぐんぐんのばし、作業をテキパキこなせる人は高い評価が得られる。派遣社員やアルバイトから店の正社員にステップアップすることもある。さらに店長にばってきされて、お店を任されるのも夢ではない。
将来はこうなる
仕事ができる販売員の存在価値が高まる
現在は「フリマアプリ」を利用するリユース(再使用)が盛んになったことなどもあり、「衣類が売れない時代」と言われている。また「ネット通販」を利用するお客さんは店に足を運ばなくなっている。そのため、来店してくれたお客さんを今まで以上に大切にする会社や店が増えている。今後は、販売と接客により高い技術を持つアパレル販売員がますます求められていくだろう。また、アパレル販売員の経験を活かすために、インターネットでネットショップを運用するアパレル会社などへ転職する道もある。
データボックス
収入は?
平均年収は312~335万円。販売実績に応じて収入がアップする実力主義(歩合制)の会社もある。
休暇は?
週休二日。土日はお客さんが多く来店していそがしいため、基本は平日に休みを取る。
職場は?
デパート、ショッピングモール、小売店など。
なるためチャート
アパレル販売員の仕事につくための主なルートが一目で分かるチャートだよ!