ケースワーカー

相談(そうだん)を受(う)ける仕事(しごと)なので、聞(き)き上手(じょうず)で気(き)さくな人柄(ひとがら)の人(ひと)に向(む)く。情報(じょうほう)収集(しゅうしゅう)に走(はし)ったり外部(がいぶ)の人間(にんげん)と折衝(せっしょう)したりする機会(きかい)も多(おお)く、積極性(せっきょくせい)や行動力(こうどうりょく)も求(もと)められる。弱者(じゃくしゃ)への労(いたわ)りの心(こころ)がないと務(つと)まらない仕事(しごと)だ。

主(おも)に福祉(ふくし)事務所(じむしょ)の窓口(まどぐち)で生活(せいかつ)に困(こま)っている地域(ちいき)住民(じゅうみん)の相談(そうだん)を受(う)け、具体的(ぐたいてき)な解決(かいけつ)策(さく)を練(ね)り、様々(さまざま)な指導(しどう)・助言(じょげん)、援助(えんじょ)の手続(てつづ)きを行(おこな)うなどして、それを実行(じっこう)していく仕事(しごと)。対象(たいしょう)は、生活(せいかつ)保護(ほご)を必要(ひつよう)とする人(ひと)、母子(ぼし)家庭(かてい)、身障者(しんしょうしゃ)、高齢者(こうれいしゃ)など。調査(ちょうさ)のため、相談者(そうだんしゃ)の家庭(かてい)を訪問(ほうもん)する機会(きかい)も多(おお)い。また時(とき)には情報(じょうほう)を得(え)て、援助(えんじょ)が必要(ひつよう)と思(おも)われる家庭(かてい)に出向(でむ)くことも。フットワークが大切(たいせつ)な仕事(しごと)でもある。
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まずは大学(だいがく)や短大(たんだい)の関連(かんれん)学部(がくぶ)で社会(しゃかい)福祉(ふくし)の基礎(きそ)をしっかりと学(まな)ぶこと。特(とく)に福祉(ふくし)六法(ろっぽう)を始(はじ)めとする法律(ほうりつ)・条例(じょうれい)や制度(せいど)に関(かん)する知識(ちしき)は必要(ひつよう)。公的(こうてき)介護(かいご)保険(ほけん)などの新(あたら)しい制度(せいど)も、この仕事(しごと)と絡(から)んでくる。大切(たいせつ)なのは学(まな)ぶ姿勢(しせい)を常(つね)に忘(わす)れないことだ。

福祉(ふくし)事務所(じむしょ)に勤務(きんむ)するには、地方(ちほう)公務員(こうむいん)試験(しけん)にパスしなければならない。採用(さいよう)されたからといって、この仕事(しごと)に必(かなら)ず就(つ)ける訳(わけ)ではないが、関連(かんれん)の資格(しかく)を持(も)っていればその可能性(かのうせい)は非常(ひじょう)に高(たか)くなる。社会(しゃかい)福祉(ふくし)士(し)、もしくは社会(しゃかい)福祉(ふくし)主事(しゅじ)任用(にんよう)資格(しかく)は、ぜひとも取得(しゅとく)しておきたい。

かつては生活(せいかつ)保護(ほご)関係(かんけい)の相談(そうだん)がメーンだったが、社会(しゃかい)の高齢(こうれい)化(か)が進(すす)む中(なか)、老人(ろうじん)福祉(ふくし)に関(かん)する仕事(しごと)が急増(きゅうぞう)しつつあるのが現状(げんじょう)。今後(こんご)もこの傾向(けいこう)は続(つづ)くと思(おも)われる。また、社会(しゃかい)福祉(ふくし)のニーズが、時(とき)とともに多様化(たようか)していくはずで、この仕事(しごと)にもより幅広(はばひろ)い専門(せんもん)知識(ちしき)と援助(えんじょ)技術(ぎじゅつ)、熱意(ねつい)が求(もと)められるようになる。福祉(ふくし)サービスのレベルアップに伴(ともな)って、真(しん)の実力(じつりょく)を持(も)つケースワーカーの出番(でばん)が豊富(ほうふ)に用意(ようい)されるはずだ。

地方(ちほう)公務(こうむ)員(いん)の給与(きゅうよ)体系(たいけい)に基(もと)づいた賃金(ちんぎん)に、若干(じゃっかん)の特殊(とくしゅ)勤務(きんむ)手当(てあて)がつく。

公務(こうむ)員(いん)なので、土日(どにち)・祝日(しゅくじつ)は休(やす)み。ごくまれに相談者(そうだんしゃ)の都合(つごう)で休日(きゅうじつ)に仕事(しごと)をしなければならないこともあるが、それはあくまでも例外(れいがい)。

都道府県(とどうふけん)、市区町村(しくちょうそん)といった地方(ちほう)自治体(じちたい)が設置(せっち)している福祉(ふくし)事務所(じむしょ)。

仕事(しごと)のなり方(かた)が一目(ひとめ)でわかるチャートだよ！