日本漢字能力検定(漢検)
漢字を読み書きできるだけではなく、文章の中でいかに正しく使えるか。そうした能力を試すのが「漢検」なんだ。
260万人以上が受けている
日本漢字能力検定(漢検)は、その名のとおり、漢字の知識を問う試験だ。1992年に文部省(今の文部科学省)認定の公的検定になってから、受検者がどんどん増えていて、2006年度はなんと260万人がチャレンジした。子どもから大人まで、幅広い人気を集めている超大型検定なのだ。
漢字は、中国で生まれて日本に入ってきた表意文字。ひとつひとつが何かの意味を表している文字なのだけれども、その総数はどれくらいになるのだろうか? 実は、正確な数はだれにもわからない。一説には20万字ともいわれていて、それこそ数えきれないほど大量にあるわけだ。ただ、その多くは、標準の漢字と表記の一部が少しだけ違う「異体字」と呼ばれる字や、今では使われていない「死文字」だったりもする。
まずは教科書の漢字をマスターせよ!
みんなが学校で習う漢字は、小学校で1006字、中学校・高等学校で939字だけ。すべての漢字の数を考えると、ほんのわずかにすぎない。でも、これらの意味や用法をきちんと覚えれば、ふだんの読み書きには困らないはずだ。
だから、まずは学校の教科書の漢字を学習すること。中学3年までの漢字がだいたい頭に入っていれば、漢検でも3級合格程度の実力があることになる。
漢字の世界は知れば知るほど面白いし、新しい発見の連続だ。学校の漢字だけではもの足りなくなったら、上の級にも積極的にチャレンジしよう。
検定インフォメーション
受検資格は? | 年齢制限はないが、目安としては小学1年生から。 |
---|---|
試験日は? | 年3回、受検会場は全国にある。 |
検定料(税込み)は? | 10級1500円〜1級5000円など、級によって異なる。 |
団体受験できる? | 一定の受検者が集まれば、学校などで可能。 |
出題の内容は? | 漢字の読み・書き、筆順・画数、部首、熟語、対義語・類義語、同音・同訓異字など。級によってやや内容が異なる。 |
問い合わせ先
(財)日本漢字能力検定協会
〒600-8585 京都市下京区烏丸通松原下る五条烏丸町398
TEL 075-352-8300