日本は世界一のアマチュア無線王国だ。電波のしくみと使い方のルールを学び、無線技士の免許を取ろう
自分でアンテナや通信機を組み立て無線通信する
今、世界の人たちと簡単に会話ができたり、情報のやりとりができるのは通信機器の発達のおかげだ。一般に通信機器には、家庭の電話やインターネットのような有線でつながれているタイプと、携帯電話のような無線で電波を飛ばすタイプの2つがある。これらはすべて商業目的で業者によって管理された通信手段だが、その他にも昔から趣味として、個人でアンテナや送受信機を組み立てて電波を発信する、アマチュア無線の通信が行なわれていた。
空には目に見えないテレビやラジオ、携帯電話の電波が飛び交っている。アマチュア無線で好き勝手に電波を飛ばすと迷惑がかかるため、法律が定めたルールがある。アマチュア無線をするにも、国が認める「無線従事者免許」が必要だ。
講習会を受講すれば小学生でも合格できる
アマチュア無線技士の無線従事者免許を取るには、財団法人日本無線協会が行う国家試験に合格するか、一般財団法人日本アマチュア無線振興協会(JARD)が行う養成課程講習会を受講し、修了試験に合格しなければならない。
試験内容は、無線機やアンテナなど通信技術に関する「無線工学」と、個人で電波を使うルールを決めた「電波法規」の2つ。国家試験よりも養成課程講習会を受講するのが一般的だ。
アマチュア無線の魅力は、通信技術を学んだり、自分の無線機を使って世界中の人たちとおしゃべりしたりする楽しさにある。最近は、大震災などで他の通信手段が遮断されたときでも、情報伝達や人名救助に役立つ通信として再評価されている。アマチュア無線家のボランティア活動にも注目だ。
検定インフォメーション
受講資格は?
| 制限なし。小学生でも合格できる。 |
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養成課程講習会
| <4級標準コース> 2日間(休日コース/土日コース) 授業は無線工学4時間、電波法規6時間、修了試験1時間。 |
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受講料は?
| 22,750円(無線従事者免許証の申請手数料・教材費を含む) |
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問い合わせ先
一般財団法人日本アマチュア無線振興協会
〒170-8088
東京都豊島区巣鴨3-36-6 共同計画ビル7F
TEL 03-3910-7210
一般財団法人日本アマチュア無線振興協会