生物分類技能検定
生物の「種(しゅ)」の意味をガッチリおさえれば、自然環境への意識も高くなるぞ。分類することで、生き物の見方が変わるよ。
「名まえ」って奥が深いかもしれない
少し難しい話になるけれども、すべての学問は「分類」から始まる。それぞれの違いをはっきりさせ、同じ種類ごとに名まえをつけることが「分類」の第一歩だ。
幼児期の人間も、まず「のりもの」という大きな分類から「くるま」と「でんしゃ」の違いを見つけ、名まえを覚えていく。それと同じようなことなのである。
生物学という学問では、「種」の分類がすべての基本になっている。例えば、「ウナギ」と「マアナゴ」は見た目がそっくりだ。でも、暮らし方や体のつくりにはさまざまな違いがある。だから、名まえの異なる別々の「種」として分けられている。
「種」の名まえを調べてみると、奥が深くて面白そう…なんて考えてみたキミは、生物学のセンスがあるかもしれないぞ。
動物から植物まで幅広く出題される
生物分類技能検定は、そうした「種」の理解と知識をチェックする試験だ。
1級から4級まであり、1級と2級は大人の専門家を対象としたハイレベルなもの。対して、3級と4級は「生物が好きな一般の人」を対象にしている。小中学生は、4級からトライして、次に3級合格を目ざすといい。
出題範囲は幅広く、野生動物から野菜・果物まで、生き物すべてが対象だ。種の名まえを答える選択式の問題だけでなく、記述式の問題や、実物のスケッチをする問題なども出る。
テレビの動物番組や生き物図鑑が大好きなら、4級はさほど難しくないはず。この検定は、理科の勉強にも役立つし、将来、生き物関係や自然環境を調査する仕事につきたいのだったら、ぜひ受けてみるべきだ。
検定インフォメーション
受験資格は? | 制限なし。子どもでもOK。 |
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試験日は? | 3級は11月、4級は6月と11月(6月は学校検定のみ) |
検定料は? | 3級…5140円 4級…3080円 |
団体受験できる? | 学校受験も可(学校検定)。 |
問い合わせ先
(一財)自然環境研究センター 生物分類技能検定事務局
〒130‐8606 東京都墨田区江東橋3-3-7
TEL 03-6659-6110