歴史能力検定
受験のための勉強とは違い、生きた歴史の知識と理解を身につけるための検定だ。小学生は5級、中学生なら4級が一つの目安だ。
歴史は過去を知るだけじゃない
新聞やテレビを見ていると、毎日のようにさまざまなな出来事が起こっている。戦争やテロといった悲惨なニュースもあれば、オリンピックのように華やかな話題もあるけれど、こうした出来事の多くは、天災とは違って、ある日突然起こるわけではない。実は、歴史的な流れの中で、起こるべくして起こることが多い。絶えることのない民族どうしの紛争なども、数千年前の出来事が発端となっていることもあり、その出来事に無知では、解決の糸口も見えない。
歴史の勉強が大事なのは、過去を知るためだけじゃない。未来に向かって人類がどう生きていくべきか、よりよい知恵やアイディアを身につけるためにも、歴史を学ぶ意味があるのだ。こうした生きた歴史を知れば、身近な出来事も遠い国のニュースも、元をたどればみんなどこかでつながっていることが、だんだん分かってくるはずだ。
2級以上を入試優遇の評価にする学校も
歴史能力検定は、こうした考えで始まった検定試験だ。だから出される問題は、学校のテストや受験問題とはひと味ちがう。暗記の成果を問うものではなく、世界的な出来事の裏にある事がらを考えさせたり、テレビの大河ドラマやクイズ番組などで見聞きする話題を扱っているから、楽しみながら勉強できる。
しかも最近では、2級以上の資格取得者を入試優遇の評価の対象にする大学や専門学校も増えている。ぜひチャレンジしてみよう。
検定インフォメーション
受験資格は? | 年齢制限はなし。だれでも受験できる。 |
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試験日は? | 年に2回実施(例年7月と12月)。ただし、1級のみ年1回実施。(公開会場での5級も年1回) |
検定料は? | "5級1800円、4級(歴史基本)2000円、 3級(日本史/世界史)各3000円、 2級(日本史/世界史)各3500円、 1級(日本史/世界史)各7000円" |
団体受験できる? | 団体で申し込んだ場合は、その申込団体ごとの会場(準会場)で受験できる。 |
問い合わせ先
歴史能力検定協会
http://www.rekiken.gr.jp/