おいしいものを気分よく食べたい、健康のために体にいいものを食べたい・・・そんな願いをかなえるプロがフードコーディネーター。食のすべてを知り尽くしたエキスパートだ。
食にかかわるアイデアを実現
おいしいものは気分よく食べたいし、健康のためには質のいいものも食べたい。そんな人たちの願いを具体的にかなえる専門家が、フードコーディネーターだ。
一般には、テレビや雑誌で使う料理の演出家、というイメージだろう。そうした派手な仕事から、もっと地道な外食店の手伝いまで、仕事の範囲は広い。食に関わるいろいろなアイディアを提案、実現する役割だと考えればいい。女性を中心に、人気上昇中の職業である。
フードコーディネーターになるのに、決まった道はない。だが、たいていは資格の取得から始まる。資格認定試験の受験者数も伸びており、最近は年に2000人以上が挑戦している。
フードコーディネーターの資格は歴史が浅いので、試験はまだ2級と3級があるだけだ。各級の位置づけがはっきりしてくるのは、いずれ1級ができてからになる。今のところは、3級が日常の食生活のプラス知識で、2級がプロとしての知識と応用力を問う試験という感じだ。
資格の取得は、あくまで基礎固め
資格がなくてもフードコーディネーターの仕事はできるが、知識を身につける上での目安にはなる。また、仕事上の信頼を得るという意味でも、取っておいて損はない。資格取得はプロへの第一歩と考え、基礎固めのつもりで取得しておくといいだろう。活動の場を広げるために、栄養士や調理師など、食に関連するほかの資格をいっしょに取っておくことを勧める人もいる。
フードコーディネーターのような実力の世界では、資格に頼っているようではまだ半人前。さまざまなものを食べて味覚を鍛えたり、映画や小説に感動したりするのも立派な勉強だ。デパートのディスプレイ(展示)や街の看板など、町中にもさまざまなモデルがあふれている。資格取得で満足せず、つねにセンスを磨く努力が必要なのだ。
なるまでチャート
専門学校や大学を卒業
| この資格取得を目ざす専門学校もある。栄養士や調理師といった、関連資格が取れる学校や大学に通っておくのも手だ。 |
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試験を受ける
| 3級は比較的簡単。家事のプラス知識として取得する主婦も多い。
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合格!
| 続けて上位級に挑戦したいところだが、2級はかなり難しい。しばらく実戦の場で腕を磨こう。 |
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まずはアシスタントから
| やりたい仕事が覚えられる職場を選ぶ。下働きしながら、他の料理関連の資格にもチャレンジしたい。 |
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さあ、独立!
| フードコーディネーターは実力の世界。独立しても、常に自分を磨く心がけでがんばる。 |
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問い合わせ先
NPO法人 日本フードコーディネーター協会
〒104-0061
東京都中央区銀座1-15-6 銀座東洋ビル2F
03-6228-7651
(土日祝日を除く10時から17時)
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