手話技能検定
手話は、耳の不自由な人とやりとりをするための方法の一つ。その実力がどのくらいあるかをはかり、上達の目安にする試験が手話技能検定だ。「もう一つのことば」を君も身につけてみよう!
「音がない生活」を想像してみよう
音が聞こえない生活がどんなものか、考えたことがあるかな。まわりの人の会話だけでなく、テレビの音や電話の鳴る音もない生活。外に出れば、道路を走る車の音や、後ろから走ってくる自転車のベルも聞こえない。
どう考えても大変だろうし、危ない目にあうことも多いはずだ。また、耳が不自由な人の中には、発声に困難をかかえている人も多い。自分の気持ちや考えを声にして伝えることでも、苦労をしているわけだ。
そんな耳の不自由な人たちが、会話をする方法の一つが手話だ(唇の動きで言葉を読み取る「口話法」や、紙などに文字を書く「筆談」も会話法の一つ)。
手話では、主に指や手、腕で形をつくり、さらに動きをつけることで、さまざまな意味を表す。豊かな表情、頭や唇の動きなどを加えることによって、より正確に気持ちや考えを伝えあうことができる。
手話の世界は誰にでも開かれている!
手話は単なる「ジェスチャー」ではなく、また、「あいうえお」を一文字ずつ指や手の動きに置きかえただけのものでもない。日本語には日本語の単語や文法があるように、手話には手話の単語や文法がある。
手話技能検定は、初歩から手話を学び、上達していくための試験だ。だれでも受験することができ、小学生や中学生の合格者もたくさんいる。「もう一つのことば」で、耳の不自由な人たちのお手伝いをすることは、みんなにもできるのだ。
検定インフォメーション
受験資格は? | 年齢、学歴など制限はいっさいなし。音声を使わないので、聴覚障害者ももちろん受験できる。 |
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試験日は? | 試験は年3回、全国の主な都市で行われる。7級は、好きなときに自宅で受験できる。 |
検定料は? | 1200円(7級)〜14000円(1級)まで、級によって異なる。 |
団体受験はできる? | 7〜4級は学校単位などでの集団受験もできる。 |
出題の方法は? | 手話の単語や文章がビデオで放映され、その画像を見ながら問題に答えていく。マークシートによる4択式。2級以上は実技もある。 |
お問い合わせ
NPO手話技能検定協会
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