輪島塗の職人たちが、右腕を失った男性のために義手のカバーを作りました
岐阜県大垣市の谷脇誠さんは、2021年9月、工場で仕事をしていたときに事故にあいました。右腕を失いました。
谷脇さんは、初めて渡された義手を見て「何じゃこれ」と思いました。「義手」とは、人工の腕や手のことです。事故や病気などで失った腕や手の代わりに使います。渡された義手は肌の色に似た色でした。谷脇さんは好きになれませんでした。
そこで谷脇さんは、隠すためではなく、着けたくなる義手を作ろうと考えました。3Dプリンターを使って好きな色や模様のカバーを作る活動を始めました。
谷脇さんは、石川県輪島市で輪島塗の製造販売をしている大藤清さんたちが、3Dプリンターで作った義足のカバーに漆を塗った作品を知りました。2026年4月のことです。輪島市は、漆を何度も塗って作る「輪島塗」という伝統工芸で知られています。
谷脇さんは、輪島塗の美しさだけでなく、何人もの職人が協力して一つのものを作ることに感動しました。
職人たちは、谷脇さんのために輪島塗の義手カバーを作りました。黒と赤を使い、肩の部分には、伝説の鳥「鳳凰」の模様を入れました。
2024年1月1日に起きた能登半島地震で、仕事場が離れてしまった職人たちも、協力しました。
朝日新聞の記事をやさしい日本語に言い換えた記事です。
