今年の漢字は「熊」 社会うつして30年、歴代の第1位は?
今年の漢字「熊」を書く清水寺の森清範貫主=12月12日、京都市 ©朝日新聞社
1年に起きたできごとや流行などをうつす「今年の漢字」が「熊」に決まりました。京都市の清水寺で12月12日、森清範貫主が巨大な和紙に一文字を書きました。日本漢字能力検定協会が1995年から毎年募集していて、今年で30年です。これまで選ばれてきた第1位の漢字を紹介し、当時の社会のようすをふり返ります。
応募最多の1字を大筆で
よせられた18万9122票のうち、最も多い2万3346票が「熊」でした。「日本各地で熊が出没し、国民の関心と不安が集中した」「パンダが4頭、和歌山県のテーマパークから中国に返還された」などが理由です。2位は「米」(2万3166票)、3位は「高」(1万8300票)でした。
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「今年の漢字」は、漢字のすばらしさや奥深さを伝えるため、1995年に始まりました。発表されるのは毎年12月12日ごろ。12(いいじ)月12(いちじ)日が「漢字の日」であることに由来しています。日本漢字能力検定協会が定めたもので、毎年「いい字」を少なくとも「1字」は覚えてほしいという願いがこめられています。
1年の社会のようすを表す漢字1字は毎年、全国から募集して決めます。だれでも応募でき、応募数の多かった上位20位までの漢字を発表。最も多く寄せられた漢字は、京都市にある清水寺で、大きな和紙に筆で書いて発表されます。

清水寺の貫主、森清範さんは、第1回から筆をふるっています。森さん自身も、選ばれた漢字を知るのは発表の1時間半前。大きな紙に大きな筆で書く練習ができないため、イメージトレーニングをして、本番にのぞむそうです。
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首相が選ぶ今年の漢字も恒例です。2024年、石破茂首相(当時)は自身の1年を表す漢字として「謙」を選びました。「謙虚に、ひたすら己をむなしくして、いろんな方の意見を素直に承る。この言葉をかみしめながらすごしている」と話しました。
京都で歴代の「実物」展示中
いま、京都市にある漢検漢字博物館・図書館(漢字ミュージアム)で、過去の「今年の漢字」が書かれた実物の和紙を見ることができます。1995年から2024年までの漢字がそろっていて、12月23日からは、2025年の漢字も加わります。実際に使われているのと同じ筆や墨入れも展示。和紙を入れる額縁は、選ばれた漢字に合わせたデザインになっている点も見どころです。展示は2026年2月23日まで。
考えよう
身近なできごとをふり返り、みなさん自身の「今年」を表す漢字1字は何ですか。その理由も考えてみましょう。
取材・文/大井朝加(朝日小学生新聞)
(朝日小学生新聞2025年12月8日付、13日付を再構成)









