本が好きな人に楽しんでほしい、色とりどりのお話が詰まった一冊!岡本知紗さんのおすすめの本【読書推せん文リレー第4回】
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そんなとっておきの一
・おすすめしたい本と、おすすめの理由を書いた推せん文をバトンにして、リレーをつないでいくよ。
・登場するのは学研キッズネットに所属する「探Qキッズ」3名と、いろいろな分野で活躍している著名人の3名。
・次のゲストに読んでほしい本の推せん文を書いてもらって、次のゲストには読んだ感想も聞いていくよ!
第 4回 ゲスト 岡本 知紗 さん
お菓子づくりやテニス、ゲームが大好きな、元気いっぱいの小学2年生。いろんなことに興味があって、今一番やってみたいのは自分が育てた酵母菌でパンをつくることなんだって。ファンタジーから歴史、細胞や菌の本まで読みこなす読書家の女の子だよ!
本 は知 らない世界 を教 えてくれる。だから読書 が大好 きです!
私には4歳上のお姉ちゃんがいるから、お姉ちゃんが読んだ本がお家にいっぱいありました。保育園のときに何度も読んだのが『ミッケ』(写真:ウォルター・ウィック、文:ジーン・マルゾーロ、 訳:糸井重里/小学館)という絵本。「シャベルってどこ? ボールってなーに?」 って探しながら、新しいものの名前を覚えてたみたい。家族で読むのがすごく楽しかったです。
年長さんのときにお母さんがおすすめしてくれた『はたらく細胞』(清水茜/講談社)も大好きな本です。細胞にはいろいろな種類があって、それぞれ違う役割があることを知ることができました。
この本を読んで「本物の細胞が見たい!」と思ったから、家族で血液細胞を顕微鏡で観察するためのスライド標本をつくるイベントにも参加したよ。1つ1つの細胞がはっきり見えて、とても感動しました。
イベントで細胞の形にもっと興味がわいたから、1年生の自由研究は「血液細胞の観察」をテーマにしたよ。私が一番好きな細胞は、傷を治してかさぶたをつくってくれる血小板です!
目 に見 えない小 さな世界 を『はたらく細胞 』が教 えてくれた!
『はたらく細胞』を読んでから、小さい世界を見るのが大好きになりました。今いるこの場所にも、人間とか虫よりもずっとずっと小さいものがいっぱいある。顕微鏡をのぞくと、目や虫眼鏡では見えない小さな世界が見えてきて、「あ!あった!見つけた!」ってうれしくなるの。
前にお父さんが日焼けをしてかわがぺろっとむけちゃったから、それを顕微鏡で見てみたんです。何が見えるんだろう?ってワクワクしていたのに、細胞らしいものが何も見つからなくて残念でした。でも、顕微鏡を見たから知ることができたので、勉強になりました!
今年の自由研究は菌をテーマにしようと思って、今は『もやしもん』(石川雅之/講談社)と『発酵はおいしい!』(著:ferment books、おのみさ/パイ インターナショナル)も読んでいます。本はいろんなことを知ることができるし、読んでよかった!って思うことがいっぱいあるの。だから私は読書が大好きです!
読 んでほしい!の想 いをつなげる推 せん文 リレー
読書推せん文とは、「あの人に好きな本を伝えたい!」という思いを込めた文章のこと。心に残った言葉や登場人物、共感するストーリーなどを書いて、好きな本を誰かに向けておすすめしてもらいます。今回は第3回目のゲスト小島よしおさんから岡本知紗さんへ、そして岡本知紗さんから声優の斉藤壮馬さんへの推せん文を紹介します。
【小島 よしおさんからのおすすめ本 】海外 に興味 がある知紗 さんに国旗 図鑑 を通 して世界 の国々 を深 く知 ってほしい!
前回ゲストの小島よしおさんから、岡本知紗さんにおすすめしたい本を教えてもらいました。その魅力やおすすめする理由とは?
『そんなわけで国旗 つくっちゃいました!図鑑 』
吹浦忠正 (監修 )、粟生 こずえ(文 )、なかさこかずひこ!(構成 ・絵 )/主婦 の友社
どんな理由があって今の国旗になったのか、世界各国の国旗の成り立ちを紹介する一冊。思わず笑ってしまうエピソードから、びっくりするようなエピソードまで、それぞれの国旗の成り立ちの理由を地域ごとに紹介。この本を読めば、今日からあなたも国旗博士!
小島さんは、世界の歴史や海外に興味が出てきた知紗さんに国旗と共にその国について深く知ってほしい、そこで得た学びを誰かに伝えてほしいと、この本をおすすめしてくれました。
自分の国の国旗をつくっちゃえ!?小島よしお流の本の楽しみ方【読書推せん文リレー第3回】
国旗 図鑑 を読 んで、世界 への興味 がさらに広 がりました!
『そんなわけで国旗つくっちゃいました!図鑑』は、小学校1年生の頃に初めて読みました。
世界の歴史の漫画を読んでいたから、お母さんがこの本もおもしろそうだよって買ってくれたんです。その時は絵がカラフルでキレイだなーと思ったけど、実はしっかり読んでいなかったので、小島さんのメッセージを見ながらもう一度ちゃんと読んでみました。
私がいいなと思ったのは、デンマークとトルコの国旗。
デンマークは、戦争のときに王様が「われわれに勝利を!」って神様にお願いしたら、空からこの旗が降りてきたんだって! それで勇気が100倍になって、戦いに勝ったっていう伝説がすごくおもしろかったです。世界で一番古い国旗で、1回もデザインが変わっていないっていうのにもびっくりしました。だって、アメリカの国旗は州が増えるたびに星の数も増えるので、何度もデザインが変わっているんです。デンマークとアメリカで国旗のつくられ方が全然違うところがおもしろい!
トルコの国旗も、戦いの時に雲の間から三日月が現れて、その月明かりのおかげで敵を追い払うことができたっていうところがよかったです。この本はいろいろな国の豆知識も載っているから、トルコアイスがすごく気になっちゃった! ねばり気があっておもちみたいにのびるアイスって、どんな味がするのかな!? そんなことを想像しながら読むのも楽しかったです。
小島さんが、私が知った国旗をお父さんに伝えてあげたらきっと喜ぶよ!と言ってくれたので、どうしてその国旗ができたのかを、お風呂に入りながらクイズにして教えてあげてるよ!
好 きなものをぎゅっと集 めた、“私 の国旗 ”を描 いてみた!
小島さんが推せん文で「知紗ピーヤはどんな国旗をつくる?」と書いてくれたので、私も本を読んで考えてみました。お手本にしたのは、4つに分かれたドミニカ共和国の国旗。
真ん中に大好きなハートを描いて、 かわいい妹のゆいちゃんと、魚をねらってるネコ、ウサギと月、私が絵を描いているところを描きました。ゆいちゃんがそれをこっそりのぞいてるの!
この国旗は、形も色も描いた絵も、全部私の好きなもの。何枚も描いてたくさん悩んだけど、お気に入りの国旗が描けて楽しかったです!
私の国旗は私が大好きなものだけでつくったけど、世界の国旗は伝説がもとになっていたり、誰かの夢に出てきたり、国によって全然違うのがすごくおもしろいと思いました。今年はオリンピックがあるから、もっといろんな国のことを知りたいと思っています。
【本 をたくさん読 む斉藤 さんへのおすすめの本 】いろんなお話 がつまった一冊 を読 んで、自分 でもお話 をつくってほしい!
次のゲストは声優の斉藤壮馬さん。声優だけでなくナレーターやシンガーソングライター、作家として幅広く活動し、声優界きっての読書家としても知られています。そんな斉藤さんにおすすめしたい本を聞いてみました。
『クレヨン王国の十二か月』
福永令三(文)、椎名優(絵)/講談社
主人公のユカと12の悪いクセを持つクレヨン王国の王妃が、家出をしてしまった王様を探しに行く不思議な冒険物語。12か月を12の色になぞらえ、王妃の悪いクセを治していくストーリー。個性的なキャラクターも必見です!
斉藤さんは声優もやって歌もうたって、小説も書いて本もたくさん読むすごい人だから、お母さんとお姉ちゃんといっしょにどの本にすればいいのか考えて『クレヨン王国の十二か月』を選びました。色がテーマの物語を楽しんで、斉藤さんの好きな色で自分だけのお話や歌をつくってほしいです。
この本には12のお話が入っているんだけど、どれも5分ぐらいで読めちゃう楽しい物語です。音楽も5分ぐらいの長さだから、この本と似ているところがあると思います。
私が好きなのは『ホントザクラ』。王妃の嘘つきぐせを治すお話がすごくおもしろいから、斉藤さんにもじっくり読んでほしいです!
斉藤さんはどんな色が好きですか?
私が好きなのは、夜に変わる瞬間の紫色です。学校とか学童から帰る時に空が紫色になっていくともうすぐ夜がくるって分かるし、空がすごくきれいに見えるんです。その紫色の世界を、大好きなネコとウサギといっしょに冒険して、私の忘れん坊のクセを治すお話を考えました。
斉藤さんが考えたお話も教えてくださいね!
「読書 推 せん文 」をもっと見 る!
読書推せん文コンクール公式サイトには、過去の入賞作品の中から、本と推せん文を検索できる「お気に入りの一冊ライブラリー」機能があります。
本のジャンルでの検索はもちろん、それ以外にもいろいろな方法で検索できます。例えば、「わくわく」「ほっこり」など推せん文に込められた【気持ちのタイプ】や、【すすめている相手】など。
楽しみながら本を探したり、推せん文を読んでみてくださいね!
第 4回 読書 推 せん文 コンクールの作品 を募集 中 !
読書推せん文コンクールでは、今年もみなさんからの作品を募集しています。みなさんは誰かにおすすめしたい本はありますか? 読んでみてほしい理由はなんですか? いつもと違う視点で本について考えてみると、もっと本を読むのが楽しくなるかも!
撮影/小川健 イラスト/かとうとおる 取材・文/末永陽子
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