あんぽとうそう【安保闘争】 1960(昭和35)年前半,日米安全保障条約(ほしょうじょうやく)(1951年調印(ちょういん))の改定(かいてい)による新安保条約締結(あんぽじょうやくていけつ)にあたって展開(てんかい)された反対運動。新安保条約(あんぽじょうやく)によって,日本を基地(きち)としたアメリカ合衆国(がっしゅうこく)の軍事(ぐんじ)行動に日本が巻(ま)きこまれるのをおそれ,反対運動が高まった。とくに5月に入ってから,国会は連日(れんじつ)デモ隊(たい)に包囲(ほうい)されるという騒然(そうぜん)たる情勢(じょうせい)がくりひろげられたが,新安保条約(あんぽじょうやく)は衆議院(しゅうぎいん)の議決(ぎけつ)のみで,6月19日に自然成立(しぜんせいりつ)し,岸信介内閣(きしのぶすけないかく)はこのあと総辞職(そうじしょく)した。