いぜんけい【已然形】 文語用言の活用形の1つ。(1)助詞(じょし)「ば・ども」につづいて「咲(さ)けば」「咲(さ)けども」のように,ことがらがすでに実現(じつげん)していることを表す。「已(すで)に然(しか)る形」という意味。(2)係(かか)り結(むす)びに用いられ,係助詞(けいじょし)「こそ」を受けて文をむすぶ。用例 「あやしうこそものぐるほしけれ。」(『徒然草(つれづれぐさ)』)