しぶさわえいいち【渋沢栄一】 (1840〜1931)明治(めいじ)・大正時代の実業家。武蔵(むさし)国豊里(とよさと)村(今の埼玉(さいたま)県深谷(ふかや)市)の大地主の家に生まれ,一時幕府(ばくふ)に仕え,幕府(ばくふ)の使節(しせつ)とともにフランスにわたって見聞を広め,先進国の産業(さんぎょう)・経済(けいざい)・政治制度(せいじせいど)に深い関心(かんしん)をいだいて帰国。明治(めいじ)新政府(せいふ)では,大蔵省(おおくらしょう)の役人として租税(そぜい)・貨幣(かへい)・鉄道・銀行などの新制度(しんせいど)の準備(じゅんび)につとめた。1873(明治(めいじ)6)年に役人をやめて,実業界に入り,日本最初の銀行である第一国立銀行,王子製紙(おうじせいし)・大阪紡績(おおさかぼうせき)などをおこした。