*ちあんいじほう【治安維持法】 1925(大正14)年,社会主義(しゅぎ)運動や労働(ろうどう)運動をとりしまるために制定(せいてい)された法律(ほうりつ)。天皇(てんのう)を中心とする国家体制(たいせい)や私有財産制度(しゆうざいさんせいど)を否定(ひてい)するすべての結社(けっしゃ)や行動を禁止(きんし)。のち,1928(昭和3)年には処罰(しょばつ)に死刑(しけい)がくわわり,労農(ろうのう)運動や自由主義(しゅぎ)者の弾圧(だんあつ)にも利用(りよう)されるようになった。悪法(あくほう)として名高く,戦後(せんご)すぐの1945(昭和20)年に廃止(はいし)された。