夏休みの定番、学研キッズネット主催の「パソコン×自由研究コンテスト2023」には今年も、全国からたくさんの自由研究作品が寄せられたよ。応募してくれた小中学生のみんな、本当にありがとう。最新ツールであるAIを使った調べ学習や、自分の好きなことを突き詰めるような工作、日常の疑問を解き明かすような実験など、応募作の多彩さとレベルの高さは驚くほど。その作品ひとつひとつを審査員が厳正に審査して、小中学生それぞれの部の入賞作品を決定したんだ。それでは、自由研究コンテスト結果の発表だ!
頼成航さん千葉県習志野市立屋敷小学校6年
西嶋奏人さん大分大学教育学部附属中学校1年
よりイメージできるように大分市内の地図を市役所で購入し、市内の高い建物の縮尺に注意しながら模型を作りました。模型を作ったことで、現実にジェットコースターを作ることができるのではないかと思えるようになったので、もしジェットコースターに乗って学校に行けたらどんなに楽しいかをイメージしながら見てほしいです。
模型を作り、日本にある10種類のジェットコースターを走らせたと仮定して予想時間を計算するなど、より現実味の有る取り組みをおこなっていて、たいへん優れた研究です。着眼点が非常にユニークな上に、研究のまとめ方もとても上手でわかりやすくて感心しました。 (大山光晴)
石原光理さん静岡市立伝馬町小学校3年
作ったアイスを、美味しさ・シャリシャリ・固まり方の3つで順位をつけていることなど、まとめ方がすばらしく見る側も楽しくなるような研究でした。ぜひ、まとめにあるように次は甘みや炭酸との関係性も調べて最高に美味しいアイスを研究してみてくださいね。 (金野拓哉)
釼持結人さん藤沢市立浜見小学校4年
自由研究で取り組みテーマを「やりたい度」「困っている度」「難易度」を算出して設定した導入から素晴らしかったです。ボードゲーム作りの工程もですが、テストを2回繰り返しゲームの完成度を高めるなど研究を重ねて要る点も◎。 (金野拓哉)
上堀内舞子さん西都北小学校3年
ペットボトル温水器の制作に加えて、出来上がった温水の活用例として食品に使えるか検証したことはとても素晴らしいと思います。何か災害があったときにも利用できますね。 (大山光晴)
對馬朋笑さん弘前大学教育学部附属小学校5年
人の健康に結びつく、とても重要な研究です。口内細菌まで含めた、家族と家族の好きな飲物における菌の繁殖データを取るなど、実験を丁寧にやって結果をしっかりまとめていることに感心しました。 (大山光晴)
儀間一花さん興南中学校1年
災害時に備えるという目的が素晴らしいです。実験の方法や、それぞれの戻り具合を時系列でまとめるなど結果の示し方も工夫されているほか、しっかりと味も検証していて、とても良い自由研究になっています。 (大山光晴)
尾西真輝さん加古川市立中部中学校1年
手作りをしたラジオの電波の受信状態を、部品の違いなどで丁寧に比較しながら、自分なりに工夫して調べた、たいへん素晴らしい研究です。工作、プログラム作り、実験が一体となって、きちんと結果に結びついていることに感心しました。 (大山光晴)
在原優弥さん横浜国立大学教育学部附属横浜中学校1年
研究方法が科学的で、数値から計算を行い、比較して、実際にスタジアムでその見え方を検証している点がすばらしいです。グラフや図表もわかりやすかったです。サッカー愛を感じました。 (金野拓哉)
入賞者には賞状と盾、すてきな副賞があるよ。そして、惜しくも入賞できなかったお友だちも含めて、応募者全員にデジタル賞状が届くんだ。デジタル賞状には、審査員からの評価コメントも付いてくるから、次回の研究に役立ててね。
賞状、盾、副賞(A、B、Cの3コースからお好みの1コースを)
A 「地球の不思議探究セット」 (AR地球儀(ほぼ日のアースボール)+化石標本15種セット)
B 「地学の不思議探究セット」 (蛍光鉱物標本6種セット+鉱物鑑定用UVライト)
C 「オンライン学習応援セット」 (ロジクール ワイヤレスキーボードK480+トラックボールマウスM575)
賞状、副賞(「学研の図鑑LIVEポケット」よりお好きな3冊をセット)
デジタル賞状(審査員の評価コメント付き)
みんなの作品を審査したのは、この人たちだよ。
自由研究に取り組むときに、ひょっとしたら一番大きな悩みかもしれないのが「テーマ」。「自由」っていわれると、逆に困るもの。そこで、テーマ選びのコツと、最後の研究成果のまとめ方をあわせて紹介するので、参考にしてね。
内部の圧力を高くしたペットボトルから出る音が、大気圧によってどのように変わるかについて、条件をきちんと設定して調べたとても素晴らしい研究です。特に、音が変化する法則性の発見は興味深い結果ですね。これらの得られた結果について、次は自分なりにその理由(原因)を考えて、さらに研究を深めてもよいですね。
蜘蛛の糸の強度を、条件を様々に変えて、実験を工夫して行ったたいへん素晴らしい研究です。注目した条件や実験方法に科学的なセンスの良さがあふれています。今後も様々なことについて研究を行ってください。楽しみにしています。
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ご本人コメント
知識が全くない所から、3つのAIに工夫して質問を繰り返すことで、暗記マシンを作り上げました。どの生成AIに何回質問したかをカウントし、どんな作業の時に、どの生成AIが役に立つのかを調べました。3つのAIに工夫して質問をすることで、使った部品の英語のマニュアルを日本語に訳したり、必要な図解の参考サイトを教えてもらったりしました。
審査員コメント
大人でもまだまだわからない人が多い「生成AI」をテーマに非常にわかりやすくまとめましたね。生成AIの比較はもちろんですが、うまく生成AIを活用するための手法が、実際に使いながら工作することで読み手にもしっかりと伝わってよかったです。高校生や大学生でもまねするのが難しいような、とても素晴らしい取り組みです。 (金野拓哉)