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「地球防衛隊SDGs」第37・38話解説編「災害に強いまちをつくるために」

「地球防衛隊SDGs」第37・38話解説編「災害に強いまちをつくるために」

最近(さいきん)「SDGs」という言葉(ことば)をよく()にするようになったよね。
学校(がっこう)(なら)った(ひと)もいるはず。
ちょっとむずかしそうだけど、学習(がくしゅう)まんが「地球(ちきゅう)防衛(ぼうえい)(たい)SDGs」で(たの)しく(まな)んじゃおう。

今回(こんかい)は、災害(さいがい)(つよ)いまちをつくるために必要(ひつよう)(かんが)(かた)()()みを解説(かいせつ)するよ。

「まちづくり」がテーマのまんが(だい)37()(だい)38()はコチラ!

(おお)きな地震(じしん)(やく)(わり)日本(にほん)()きている!? 地震(じしん)大国(たいこく)日本(にほん)だからできることを

(そら)

ねえ、スモール。
日本(にほん)は「災害(さいがい)(つよ)いまちづくり」を(すす)めるための技術(ぎじゅつ)(かんが)(かた)発達(はったつ)しているんだよね。世界(せかい)日本(にほん)防災(ぼうさい)(かん)する(かんが)(かた)採用(さいよう)されたり、災害(さいがい)支援(しえん)(おこな)ったりしているって()いて、なんだか(ほこ)らしい気持(きも)ちになったよ!

スモール

そうだね。それだけ日本(にほん)自然(しぜん)災害(さいがい)(おお)く、これまで何度(なんど)(おお)きな災害(さいがい)直面(ちょくめん)してきたんだ。
世界(せかい)発生(はっせい)するマグニチュード6以上(いじょう)地震(じしん)(やく)(わり)日本(にほん)周辺(しゅうへん)発生(はっせい)しているというデータもあるよ。日本(にほん)国土(こくど)面積(めんせき)世界(せかい)(やく)0.25%しかないんだけど、日本(にほん)には世界(せかい)活火山(かっかざん)(やく)(わり)があるからね。

出典(しゅってん)河川(かせん)データブック2021」国土交通省(こくどこうつうしょう)
(そら)

地震(じしん)(おお)いとはよく()くけど、数字(すうじ)()るとちょっとビックリ…。
ところで、災害(さいがい)(そな)えるには「まちづくり」が大事(だいじ)なんだよね。そもそも、なんでそれぞれの家庭(かてい)対策(たいさく)するだけじゃなくて、「まち」という単位(たんい)(かんが)えることが必要(ひつよう)なんだろう。

スモール

いい疑問(ぎもん)だね! それじゃあ実際(じっさい)(おお)きな地震(じしん)や、水害(すいがい)などが()きたときの状況(じょうきょう)想像(そうぞう)してみよう。どんな生活(せいかつ)(おく)ることになるかな。

(そら)

うーん…避難所(ひなんじょ)()らす必要(ひつよう)があるよね…。それに、もし住宅(じゅうたく)(こわ)れるなどして怪我(けが)をした(ひと)がいたら、みんなでサポートすることもあるかも。あと(おお)きな災害(さいがい)()きたときは、デマや間違(まちが)った情報(じょうほう)()()うこともあるって()いたから、みんなで(ただ)しい情報(じょうほう)(おし)()って、混乱(こんらん)(ふせ)がなきゃいけないし……。あっ、そうか。被災(ひさい)したときは(おな)じまちの(ひと)たちと(たす)()い、(ささ)()っていかなきゃいけないんだ!

スモール

そのとおり! 個人(こじん)個人(こじん)だけじゃなくて、「まち」という単位(たんい)(たす)()場面(ばめん)(おお)くなるよね。だから「災害(さいがい)(つよ)いまちづくり」とは住宅(じゅうたく)耐震(たいしん)()防災(ぼうさい)設備(せつび)設置(せっち)のことだけではないんだ。まちの(ひと)たちが(たす)()えるような関係(かんけい)(ネットワーク)を(きず)いておくことも、大事(だいじ)な「まちづくり」なんだよ。

自治会(じちかい)学校(がっこう)のPTA組織(そしき)、そのまちに拠点(きょてん)()企業(きぎょう)などが一丸(いちがん)となって、災害(さいがい)(つよ)いまちづくりを構想(こうそう)したり、ボランティアなど市民(しみん)参加(さんか)できる機会(きかい)をつくったり…。たとえば岐阜県(ぎふけん)恵那市(えなし)では、平成(へいせい)16(ねん)に「家具(かぐ)転倒(てんとう)防止(ぼうし)実行(じっこう)委員会(いいんかい)」を()()げたんだ。高齢者(こうれいしゃ)(いえ)(やく)900(めい)のボランティアを動員(どういん)して、高齢者(こうれいしゃ)寝室(しんしつ)家具(かぐ)固定(こてい)する()()みを(おこな)ったそうだよ。

(そら)

すごい! まちの(ひと)たちみんなで(たす)()っているんだね!

スモール

災害(さいがい)(つよ)いまちづくり」は事前(じぜん)防災(ぼうさい)だけじゃないよ。災害(さいがい)のあとの復旧(ふっきゅう)復興(ふっこう)()()みもそのひとつ。日本(にほん)では、東日本(ひがしにほん)大震災(だいしんさい)西日本(にしにほん)豪雨(ごうう)などで被災(ひさい)した農地(のうち)再生(さいせい)させる()()みが、各地(かくち)(おこな)われているんだ。

(そら)

事前(じぜん)準備(じゅんび)予防(よぼう)をするだけじゃなく、自然(しぜん)災害(さいがい)発生(はっせい)したあと(すみ)やかに復興(ふっこう)できるのも、そのまちに()(つづ)けていくためには必要(ひつよう)だってことだね…!

スモール

そのとおり!
SDGsでも、(だれ)もが「()(つづ)けられるまちづくりを」という目標(もくひょう)(さだ)められているよ。

スモール

SDGsの目標(もくひょう)(なか)には「レジリエント」という言葉(ことば)がよく()てくるんだけど、日本語(にほんご)(やく)すと「強靭(きょうじん)さ」――(つよ)くしなやかであるという意味(いみ)言葉(ことば)。これは「(こわ)れない」(つよ)さではなく、たとえ(こわ)れてしまっても「回復(かいふく)する」(つよ)さのことを(あらわ)しているんだ。

(そら)

(そら)たちが大人(おとな)になっても…、いやもっと(さき)、おばあちゃんになっても、みんなが笑顔(えがお)()(つづ)けられるまちにしたい! そのために(そら)ができることを()つけていこう。

まんが第39話はコチラ

構成(こうせい)(ぶん)塚田(つかだ)智恵美(ちえみ)
イラスト/奈良(なら)裕己(ゆうき)

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